最近本を読むこと、ものを書くことに何だか少し気が抜けているような感じがしている。
気の抜けたビールのような、炭酸がシュワシュワと空気に混ざった後の苦味だけが残ったような集中力しかないような気がしているのだ。
しかし、このような時も必要であるとも思える。
誰もが全速力で走り続けることなど出来る訳でもないし、小休憩は次へ向かうのための貯めであり、跳躍状態になっていることもウソではないだろう。
いま本はアンデルセンの童話と他にもう一冊{山谷へ向かう電車の中用のもの}、そして昨夜は夢に入る前にヨブ記を読んでいた。
その本たちは私をどうしたいのだろうか。
その本たちは私に何を伝えたがっているのだろうか。
その本たちからの問いに、さて、私はどう答えるのだろうか。
その私に私が興味を持っている。
はじけた炭酸の泡が交わったその場所で。