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書の見方 読す

2015年05月12日 | 読後記
書の見方 日本の美と心を読む  名児揶 明著  角川学芸出版刊

奈良時代の三筆は、空海、橘逸勢、嵯峨天皇
平安時代の三跡は、小野道風、藤原佐理、藤原行成
室町時代の墨跡は、虚堂智愚、無準師範、圜悟克勤
桃山時代の三筆は、本阿弥光悦、近衛信尹、松花堂昭乗
です。
仮名の最高峰は、「高野切れ」第一種です。
その造形美はゆるぎない精神性に裏付けられた古典屈指の仮名美です。
私が今稽古している仮名もこれです。
が、この本を一読して、「定家様」に興味を持ちました。
本の中でも定家様に惹かれるのは、その独自の造形美もありますが、
その親しみやすさ、わかりやすさ、スタイルの判別しやすさにあると
指摘されています。
定家様の特徴は、線の細太の差が大きいこと、字形の横画がいつも平行で
普通の字に見える右肩上がりがないこと、
仮名はあまり連綿がないことなどです。
是だけでは稽古できないので、
アマゾンでテキストを探しましたが見つかりません。
どうしたらいいのでしょう?
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