日本の名随筆87 能
観世栄夫編 作品社刊
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信濃追分の古書店で見つけ読んでみました。
様々な作家の能についての随筆が編まれています。
野上豊一郎が、「演出」という随筆の中で
能を見る人の大部分は、謡を稽古している好事家で、
しかも一流一派の盲目的信仰者であり、
自分の謡の技術を増進する目的で、
単に聞くために能舞台へ出かける
片寄った熱心家であり、
能の鑑賞さえあえてしないような人たちである。
能を一流一派に編することなく鑑賞する
人々がいなければ舞台芸術として発展しない。
と指摘している点・・・
確かにそうだ!
と思いました。
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