とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

普天間の女神

2011-07-02 23:29:45 | 日記
普天間の女神



 美人画を描く画家はごまんといる。
 私も長年絵画を見続けてきたので、そのことはよく分かっているつもりである。しかし、昨日、1日、私がネットで見た美人画は質的にやや趣を異にしていた。憂いを帯び、しかも洵に艶やかな表情を蓄えている。他の画家の誰に近いかと考えてみても、類例がない。画家は石田和歌。中でも普天満宮(宜野湾市普天間)女神の図はその特徴がよく出ている。
 次の画像の借用は著作権等でいろいろ不都合な点もあるが、しばらくここに居てもらいたい。

借用HP



 これは屏風絵であるが、神話の世界をドラマチックに描ききっている。琉球王朝時代には、境内はたいへん賑わったそうである。 この神社の奥の院は鍾乳洞である。 そこは女神誕生の不思議な伝説の舞台である。今話題の普天間。そこには美しい姫君が鎮座しておられる。昔から神聖な地であったのである。
 石田和歌氏は、1922年(大正11年)大阪府生まれである。NHKの声優第一期生を皮切りにCMなどの仕事をしてきたが、岩田専太郎、志村立美氏等にすすめられて画家に転向した。そして、世界各国の伝統芸能を取材中、沖縄の古典舞踊を見て感激し、琉舞などの美人画を描いている。県内での美人画展のほか各地で個展、団体展を開いてきた。日仏現代美術展入選、フランスのサロンバレゾン第一位受賞など輝かしい画暦を持つ。
 絵画への私の傾斜。美人画。今話題の普天間。そこの女神像。・・・私はこの世は因縁ですべて繋がっているような気がした。
 普天間の問題はこの女神がお守りにになっているので、いずれ近い将来徐々に解決に向かうと思った次第である。
 
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