今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

金胎寺。行場で修行

2012年03月03日 | 「山」のひきだし
今年に入って、いつもの山の会。アップがだいぶんたまっていて、前後するのですが興奮冷めやらぬうち・・・ということで、怖い怖い修行の記録です。

場所は京都府相楽郡和束、前夜から降り続いている雨は、予報では9時頃あがる。らしい・・・京滋バイパスを降りたらなんと雪で真っ白ではありませんか。この日は東京でも結構な積雪でありましたそうな。
ナビを頼りに、だんだん細くなる曲がりくねった山道をおそるおそる進んでいくと、雪も深くなってきました。

「目的地周辺です・・・」ナビくんが言いますが えっ?? 何もありませんが?仕方なくそのまま進むと、鷲峰山(じゅうぶさん)/金胎寺(こんたいじ)と標識がありました。やれやれ・・・少し早く着いたので、連絡を入れようと携帯電話を取り出すと、えっ!!圏外!? どうするの、どうするの・・・集合場所はここでいいの? うまく落ち合えなかったらどうするの? ここは落ち着いて落ち着いて。

取りあえず、金胎寺に行ってみましょう。車を脇に寄せてレインウェアーを着てじょぼじょぼ降り止まない雨の中を、標識に従い山の中を10分ほど登ると、山門が見えてきました。境内をぐるっと歩き、他にここへ来る道がないことを確認して、もう一度電話を見ると、助かった!一本アンテナが立っている。集合場所は合っていたらしく、車中に人が乗っていなかったので、もう少し先まで行ったけど、引き返すとのことでした。よかった~~

 
途中の茶畑。お茶どころです。


もし出会えなくて、帰ることになったときの証拠写真。山門です。

さて無事合流しましたが、予報に反してまだ雨は降っており、岩場は後回しにして鷲峰山のほうに向かいました。
本殿は江戸時代の建物でいかにも由緒ありそうでした。


一面の雪景色で幻想的な山頂。

ちょうど雨も止んだ様子。いよいよ行場に向かいます。こんな日だからか受付には誰もおられず、300円ずつ払って出発。


かわらけ投げの輪。落語の愛宕山を思ったりして・・・


わりと平坦な山道のところどころに現れる岩、西の覗き、東の覗き。ふーんこの程度の行なら楽勝、楽勝。と思ううちに激下りとなり、下りきったところにきれいな滝が出現。束の間見とれていましたが、いよいよこれから登りの行の始まりでした。


岩をくぐったり


下が見えないくらいの激下り。岩が滑ってあぶない。



滝を過ぎた頃、なんでもない平坦な道で、岩の上に乗ったとたん滑って、前のめりに転んでしまいました。大きな石がごろごろ転がったところでしたが、何ともなくてよかったです。

登りが始まるともう私は、写真を撮るどころでは無くなりました。
鎖があるところは何とか鎖を頼りに行けましたが、最後の方の岩、あれなんですか?鎖も無し、普通岩登りならザイルで確保しあって登りますが、あれはフリークライミングです。あくまで自己責任。一応足がかり、手がかりはペンキで印がしてあるのですが、やはり行は男性のものということでしょうか、あのピッチは男性用のようです。女性には間隔が広すぎて届かない・・・戻ることもできないし、登るしかないのです。怖かった~~


「鎖は絶対離したらだめよ~」と上から。死んでも離すもんですか。

すべて登り切った時には、腕も足もがくがく。明日はいつもと違うところが筋肉痛になることは必死。
ご一緒したキャリア何十年のDさん「今までの山で一番怖かったかも・・・」え~本当ですか?なんという無鉄砲な私。なんにも知らずのこのこついていくなんて。
ともあれ皆さんに迷惑かけることなく、無事戻れて良かった、良かった。怖い山歩きの記録でした。


平成24年2月29日 天候 雨/曇り
鷲峰山682m・金胎寺行場巡り
am9時30分~pm2時30分





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