フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

SHOCK!

2010-01-14 22:12:24 | ハロプロ(℃)

 一昨日の記事で次は℃-uteでシビアな記事を書きますと宣言しましたが、今回はその℃-uteのシビアな記事です。でも、そんなに批判ばかりでもない内容になると思うので、最後までお付き合いください。



 ℃-ute新曲「SHOCK!」のオリコンシングルチャートの結果が先日出ました。

 5位 18,665枚

 今週発売の歌手の顔触れで、初の一位か?と言われてきましたが、フタを開けると「年末との二週分の合算」という事で一位は取れませんでした。正直に言うと、ホッとしています。こんな事を言うとメンバーに申し訳ないのですが、「今回、一位を取らなくて良かった」というのが私の本心です。なぜならば、売上的に過去最低枚数になりそうな、そして実際にそうなっった今回のシングルで一位を取るのではなく、人気を上げて売上を伸ばしてから一位を取ってほしいと思うのです。(まあ、新生℃-uteの第一弾を一位で飾ってほしい気持ちもありましたが)

 今回の新曲は、売上的に伸び悩む事は予想出来ていました。何故ならば、関東でのイベントがいつもの三回から二回になった事。その影響で女性限定回はなくなりました。そのため若干枚数が落ちるのでは?と思っていました。そして、曲の人気というか評判が今一つなため、それを理由に買わないという人が居そうであった事。



 曲の出来について個人的見解としては、「実は悪くはないけれど、今これを℃-uteが歌う必要性を感じない」という気持ちです。℃-uteは5人になった。色々不安もあるけれど、力を合わせて頑張ろうとメンバーは思っていると思います。そういうタイミングで出すシングル、つまり新生℃-ute第一弾として相応しい曲なのか?という疑問を、初見で初聴であったよみうりイベント以来思っています。
 そして、鈴木愛理1TOPも、今それを実行するタイミングなのか?という疑問でいっぱいです。歌のパートがなくバックで踊るメンバー達が「悔しい」という気持ちを持つ事で、グループ内に刺激を与えていこうという狙いにも思えますが、それを新生℃-ute第一弾で行う意味がどれほどあるのだろうか?



 今回の新曲が℃-ute歴代シングルで最低初動枚数を記録してしまった事は、現状を表す数字として関係者は真摯に受け取ってほしい。「これが答えだ!」など息巻くつもりはありませんが、これが応援する側からの評価であり、現在の℃-uteの売上パワーでもあるのです。
 盛況となった、よみうりランドイベントでの動員を見ればわかるように、℃-uteには潜在的購買層は少ない訳ではありません。むしろ、ハロプロ内ではファンの多いユニットと言えます。ただ、何でも買うという熱心なコア層が他ユニットに比べて少ない気はします。
 ハロプロの、というかアイドルのCDの売上は今や、イベントの回数などに左右される始末ですが、℃-uteの場合は更に「曲が気に入ったら買う」という人が他より多いという事。だから、関係者は気を抜いてはいけないし、プロデューサーは企画をしっかり立てるべきです。改めて書きます。

 本当に新生℃-ute第一弾はこういう曲で良かったのか?

 ℃-uteは、Berryz工房と比べると曲調のバラエティさに欠けるという意見を聞きます。これは各ユニットの個性でもあるので、それをもってどちらが良いかは一概には言えませんが、℃-uteがシングルでは基本的にカッコイイ系の路線を行くのは、ファン層を考えれば当然な判断であり、プロデュース的には間違いではないと私は思っています。つんくPはキッズ時代からメンバーを見てきている訳ですから、どういうものが最適なのかよくわかっている事と思います。
 それを踏まえて敢えて問いたいのが、今回の曲はボーカリスト鈴木愛理に合っているのか? そして、本当にこの曲調を1TOPにして良かったのか?です。

 私には、愛理が非常に歌いづらそうに歌っている気がするのです。「Yes all my family」などでは愛理の低音を活かす曲を書いていたつんくPですから、愛理の得意な部分などしっかり頭に入っている筈です。
 とすると、これは愛理に試練を与えるというか、愛理に現時点での限界点を見せるために書いたのか?

 愛理自身も、自分の歌について色々悩んでいるようです。決して現状に満足しない姿勢が好ましいですが、つんくPがどこまでフォローしているのか気になります。もしかすると、フォローなどせずに突き放しているかもしれません(いい意味でです)。
 これからの愛理が更に伸びていくためには、得意ではないタイプの歌を歌わせるのはアリだとは思うのですが、やっぱり「今、ここでそれをやる意味」が見えにくい。

 そして、奮起を促すという意味では、バックダンサーになってしまった四人へのフォローについては、もっと心配です。
 でも、良いように解釈すれば、ここで投げやりになったりはしないメンバーだろうと期待されているからこそ、こういう極端な策も出来るのかもしれません。
 正月コンを観た限りでは、四人の心は折れていないようだし、それどころか「SHOCK!」でのダンスは非常に気合いを感じました。それを見て、この荒療治はもしかすると成功なのかもしれないと思えるのです。

 今、ハロプロは非常に大事な時期を迎えています。ここで各ユニット、各メンバーが自らの持っている良さを惜しげもなく発揮していかないと、この先はどうなるかわかりません。
 昨年あたりから、モーニング娘。や℃-uteはステージングが大いに向上し、作り手もされを活かして新しい方向性を模索し始めています。
 そのような時期にあって、ハロプロ内で誰が人気あるとか、どのユニットが売上が高いとか言っている場合ではなくなっているように思うのです。もっと広い視野で、もっと先を見据え、作り手も応援する側も、そしてメンバーも歩いていかなくてはいけないような気がします。
 ℃-uteと関係者と、℃-uteを応援する者は、他より少し早くそういう「ハロプロの現実」に直面出来た分、早く動き出せる。今回の売上を、そう前向きに受け取り、未来に生かしてほしいなと思います。
 「SHOCK!」というタイトルは、現状に対する皮肉でも比喩でもなく、そういう風にならないように謙虚に歩め!という意味なような気がしてきました。ストイックに踊る。ストイックに歌う。そういうユニットがハロプロにある事は嬉しく思います。

コメント (3)
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