フリージア工房 国道723号店

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海と珠洲と石川梨華

2010-01-11 22:23:42 | 町と旅
 三が日にテレビ東京でオンエアされた「田舎に泊まろうSP」に、石川梨華さんが出演しました。自分は見逃し&録画し忘れをしてしまったので、一昨日BSジャパンでオンエアされた再放送を見ました。
 自分は旅好きで、しかもガイドブックにはあまり載らないような町を訪れるのが好きなので、そういう町を訪ねる趣向のこの番組はよく見てます。特に、安倍麻美さんのローカル駅を訪ねるシリーズが好きです。安倍麻美さんの得意な(?)オカリナを聴いていると癒されます。いつか、お姉さんと共演希望。

 ネットなどで予備知識を仕入れたりせず番組を見始めました。石川さんは石川県にやってきました。

 やってきたのは石川県珠洲市。珠洲は「すず」と読みます。今年7月に他所より早く、テレビが地デジ化される町なのだそうです。
 石川さんは、「勝新太郎さんみたいなおじいちゃんがいる家に行きたい」と希望を述べて町を歩き、日が沈んだ頃に訪れた飲食店で紹介された「楽しいおじいさんがいる家」に泊めてもらう事になりました。

 その家は、確かに楽しく明るいおじいさんとおばあさんが、息子夫婦と孫と住む家でした。
 家には、おじいさんの友人達がやってきて宴会状態になります。石川さんも料理作りを手伝い大活躍。料理を作る石川さんの姿はサマになっていました。
 そんな石川さんの頑張りに、おばあさんも「地元能登松茸の松茸ご飯」、「地元産黒毛和牛」、「能登半島の海の幸、つまり刺身盛り合わせ」などを用意します。

 翌日、石川さんはおじいさんが趣味で育てているブルーベリーの畑に行き、冬の間に雪で枝が折れないように苗木に縛りつける作業を手伝います。
 なかなか大変な作業に見えましたが、おじいさんと一緒に楽しそうです。「目が回るね」などと笑いながら、グルグル縛っていきます。

 そんな家族へのお礼にと、石川さんは持参の裁縫セットを使って、ぞうきんを縫います。得意のウサギのイラスト入りです。

 別れの挨拶で、おばあさんもおじいさんも涙ぐみ、挨拶中に石川さんも涙が止まらなくなりました。
 その姿を見ていたら、見ているこちらまでヤバイです。出演者が泣くのはまああるとしても、泊めてくれた家族が涙を見せるのですから、良い出会いであったのでしょうね。おばあさんは石川さんを抱きしめました。

 帰り際、涙が止まらない石川さんと、いつまでも手を振り見送るおじいさんおばあさん。石川さんは「来て良かった」と語り、素敵な方たちに出会えた自分を「ラッキーガール」と評しました。

 番組公式サイトの放送内容記事
http://www.tv-tokyo.co.jp/inaka/backnumber/thisweek.html

 実は自分も珠洲に行った事があります。以前に能登半島の旅をした時に珠洲に泊まったのです。

 ある年、三日間のお盆休みが取れた自分は、寝台特急に乗って宮崎へ行くプランを作り、寝台特急の指定券も取ったのですが、九州に上陸した台風で列車が運休となって行けなくなり、思案の末に金沢行き寝台特急「北陸」に乗って能登半島に行く事にしました。
 金沢には早朝に着いたのですが、能登半島は大きい。輪島の朝市や、静かな海岸が連なる能登半島をのんびり巡り、のと鉄道の終着駅(現在は一部区間の廃止でこの駅はなくなった)である蛸島(たこじま)に着いた頃には、太陽は西日になっていました。蛸島は能登半島北部。黄金色に輝く海が綺麗でした。

 夜は珠洲に泊まる事にしました。のと鉄道飯田駅の近くにある旅館に泊まる事にしましたが、急な客だから夕食は外になりました。まあ、それを望んでもいるのですが。
 旅館の近くに海岸がありますが、人通りは少なく、古びた立派造りの家が並ぶ静かな町です。
 旅館の近くの飲み屋に入りました。

 入って見るとスナックみたいな内装の店で、少し薄暗い店内には50代と思われるママさんが一人でポツンと座っていました。
 私は、○○旅館に泊まっているという話などから始めました。ママさんは旅館の紹介客という事で、張り切って料理をたくさん振る舞ってくれました。
 カウンターのテーブル狭しと並ぶ魚介類の数々。ママさんは珠洲の話を色々してくれました。トライアスロンが盛んな町である事。一週間前には夏祭りがあった事。夏祭りを是非とも見て欲しかった。今度は夏祭りの時に遊びに来てほしいとママさんは語ってくれました。

 結局、あまりの料理の量に、とても私一人では食べきれず、タッパーに詰めてもらって、旅館で地酒でも飲みながら夜食として食べる事にしました。タッパーは旅館の女将さんに渡してもらえば良いからと、ママさんが気を回してくれました。人との触れ合いが温かい夏の夜でした。

 あの時の自分がそうだったように、石川さんも、波の音が聞こえて来そうな静かな町珠洲で、日常の中に置き忘れていた何かを見つけたのではないだろうか?そんな気がします。

 石川県珠洲市観光ページ
http://www.city.suzu.ishikawa.jp/home/kanbun/kanbun_f.htm
コメント (2)
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