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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

紫陽花アイ愛物語

2008-06-27 20:46:48 | ハロプロ(ユニット)

美勇伝 - 紫陽花アイ愛物語

 週末に解散コンサートを行う美勇伝。その軌跡を振り返ってみようかと思いましたが、何から書いていけば良いのかと悩み、シングルに関する思い出を書く事にしました。
 一つPVを貼り付けようと思いまして、一番好きなシングルにしようという事で、「紫陽花アイ愛物語」にしました。曲も、歌詞も、音も、PVの作りも、みんな好きです。美勇伝はこの曲から「クレナイの季節」までの路線が好きでした。

 美勇伝は路線が何度か変わり、そして売上を落としていくという残念な流れでしたが、デビュー曲の「恋のヌケガラ」の頃は、「日本の女性の美しさ、強さ」を表現するというコンセプトのグループだったと思います(多少曖昧な書き方になるほど、もはや忘れられたコンセプト)。デビュー曲ではしなやかに、2ndシングル「カッチョいいぜ!JAPAN」では勇ましく、この辺りの流れも悪くなかったですね。特に2ndはコンサートでとても盛り上がる曲で、三人のボーカルがちょっと頼りないものの、躍動感もあるし良作でした。
 2005春のモーニング娘。春ツアー、つまりが石川さんの娘。卒業ツアーでこの曲が歌われて、会場は大いに盛り上がったのでしたが、ツアーファイナルの日本武道館では新曲「紫陽花アイ愛物語」が披露されました。正直、会場で観た時はあまり良い曲には思えなかったのですが、その後PVを見たり、CDSを聴いたりしていくうちに大好きな曲になりました。一時期、脳内再生リストでダントツ1位でした(笑)。
 そこまでこの曲に惹かれた理由は何か?まず、いきなり出だしが三好ソロで始まるという新展開。しかも、三好の低い歌声が切なさ倍増で、これから始まる紫陽花ワールドのオープニングに相応しい高揚感を感じられるのです。
 咲いた花はいつか散る~、などと切ない気持ちを抱きながらも、強気な女性を演じる姿を描いた歌詞は、三浦徳子さんが書いたもので、つんくワールドとは違った、女性ならではの本音と建前をシンプルで繊細な表現で綴られた歌詞。伸びた前髪を自分で切ったら気づいてくれたのはあなただけだったという部分の歌詞が特に好きです。

 続く「ひとりじめ」は三好がセンターと言ってもいい活躍で、低音切なさボイスがとてもマッチしています。この曲の歌詞もとても切ないもので、それを表情つけて歌う三好に惹かれたものでした。
 この切なさ路線は、次の「クレナイの季節」で一段落する訳ですが、この頃になると三好岡田もそれなりに歌への表現力がついてきたからか、ハラハラしながら見る事はなくなりました。アルバムも発売されて、2006はどんな方向に行くのだろう?と楽しみでした。

 そんな2006の美勇伝はどんな方向に行ったのかは、もう皆さんご存知の通りです。一切合切もMYプリンも嫌いではないんですが、もはや「美しさと強さ」はどこかへ行き、「色気とオモシロ衣装」が美勇伝のコンセプトになってしまったようです。

 2007に入ると、面白衣装は変わらずでしたが、「恋するエンジェルハート」でお色気路線は一旦お休みしてノリの良い軽快ポップスで来たので、これでまた新しい方向性が示されるのか?と今後に期待が高まり、2ndアルバムも期待したんですが結局アルバムはベストしか出ませんでした。
 その次に出た「じゃじゃ馬パラダイス」はまたお色気路線でしたが、まあ曲は嫌いではないです。 

 そして、今年に入り正月のハロプロコンサートでの解散発表。ラストシングルは懐かしの娘。アルバム曲からのカバーでした。最後だというのに、つんくは曲書いてくれないのか…と悲しくなりましたが、ビデオカメラを使ってメンバーを撮りあうPVのほのぼのとした雰囲気、「何にも言わずにI LOVE YOU」というタイトルの持つ意味。これはまさに「ギスギス伝」とまで言われた人間関係微妙ユニット美勇伝が、最後は大団円なんだよという作り手側からのメッセージではないでしょうか? 色々あったけど、最後は好きだよと言える大人なユニット。いいフィナーレではないですか。

 ホントに大団円なのかどうか? ラスト公演はチケットが取れず残念ながら不参加ですが、明日の公演でそれを確かめてこようと思います。
 紫陽花アイ愛物語の時計の針のような振り付けの如く、美勇伝の四年間はゆったりと確かに流れていた筈です。

コメント
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