ウェットのフライライン考(20140216)
前にも考えた事はあるが、再度。
2012年10月から本格的にウェットフライフィッシングを始めたが(本当の初めは高1のDT-F#6のキャス練、もう30年前のこと)、
当初はDT-F#2やDF-S#5(type-III)で管釣りデビュー、しかしまあ、飛ばない、釣れない。
それからの一冬、管釣りに勤しみ、3月から自然渓流デビュー、5月頃から新子でも釣れるようになり、初夏にはWFFが成立し始める。
ただその間、かなりの葛藤があった。
普通のフライラインでトラブルが多発するのだ。
1)流れを跨いで流芯向うのタルミへクロスキャストすると、フライライン自重のドラッグで、たちまち鈎がレーンを外れる。
2)アップクロスキャストでラインを張ると、ライン自重のドラッグで、たちまち鈎が浮き上がる。
3)ラインドラッグを避けるためにスラッグを掛けておくと、アタリがあってもフックアップに間に合わない。
4)ルースニングでマーカーへのアタリがあっても、フックアップに必要なラインテンションが掛かる間にマスが鈎を離す。
5)ダウンクロスでのスイング・ターンの釣り以外、組み立てが困難。
つまり、フライラインのライン自重に関するトラブルだ。
ただこれは非常に深刻で、フライフィッシングの本質に関わることで、嫌ならウェットフライは断念だ。
取り敢えず、アウトリガースタイルに切り替え釣ってみる。
当たり前だが、まあ、これが釣れる釣れる。
しかし、これもまたトラブルがあり、10ft前後のロッドでは遠投出来ない、無理に遠投するとティペットが結束する、など。
それで、5ft未満のポリリーダーと36lbと22lbのモノフィラメントラインを組み合わせると、
ライン自重でのキャスト/ターンが出来るようになり、15m程度の範囲ならティペット結束なしで釣れるようになった。
2013年はそこで禁漁期に入ったが、10月に利根川でWFF、当たり前だが、この軽量システムではほとんど歯が立たず、
マスを挙げるには、少なくともkencubeの5mSH#4/5type-IIティップを使う必要があった。
つまり私の前期までのシステムは、まあ何と言うか、「井の中の蛙」「針小棒大に言う」「コップの中の嵐」。
「ゼロウェット!」と色めき立つあたりは、いかにも初心者(今でもそうだが)らしい短絡だ。
このシステムの欠点。
1)ほぼ表層の釣り
2)スイングで簡単に浮き上がる
3)軽いために向うアワセが困難
4)重いティップではサスペンドの釣りに限られる
5)18m以上の遠投は困難
数少ない利点。
1)水面上のラインが軽くスイング中はドラッグフリー
2)ラインの遊びが少なく誘いなどシステム操作が容易
この利点のみを生かし、欠点を克服するラインシステムは、何の事はない、ノーマルなSHシステムだった。
そう気付けたことが、今期2回の利根川遠征の最大の成果だ。
改善点。
1)モノフィラシューティングラインの水面上数mを、アタリを捉えるシステムに特化(システムテンション監視:磯の全遊動仕掛けと同じ考え方)
2)短いメンディングラインを、ダウンクロスでのスピードコントロールシステムに特化(ライン制御)
3)高番手フローティングSHを、ランのレーンに乗せるためのシステムに特化(水平制御)
4)ヘビーシンキングラインを、ランのゾーンをキープするためのシステムに特化(垂直制御)
5)高番手ラインを、フックセットシステムに特化(フックポイント制御)
*アップクロスだとメンディングラインなしでレーンキープ可能だが、やや中層引きで流れるためゾーンキープはシンクラインの番手で調節。
前にも考えた事はあるが、再度。
2012年10月から本格的にウェットフライフィッシングを始めたが(本当の初めは高1のDT-F#6のキャス練、もう30年前のこと)、
当初はDT-F#2やDF-S#5(type-III)で管釣りデビュー、しかしまあ、飛ばない、釣れない。
それからの一冬、管釣りに勤しみ、3月から自然渓流デビュー、5月頃から新子でも釣れるようになり、初夏にはWFFが成立し始める。
ただその間、かなりの葛藤があった。
普通のフライラインでトラブルが多発するのだ。
1)流れを跨いで流芯向うのタルミへクロスキャストすると、フライライン自重のドラッグで、たちまち鈎がレーンを外れる。
2)アップクロスキャストでラインを張ると、ライン自重のドラッグで、たちまち鈎が浮き上がる。
3)ラインドラッグを避けるためにスラッグを掛けておくと、アタリがあってもフックアップに間に合わない。
4)ルースニングでマーカーへのアタリがあっても、フックアップに必要なラインテンションが掛かる間にマスが鈎を離す。
5)ダウンクロスでのスイング・ターンの釣り以外、組み立てが困難。
つまり、フライラインのライン自重に関するトラブルだ。
ただこれは非常に深刻で、フライフィッシングの本質に関わることで、嫌ならウェットフライは断念だ。
取り敢えず、アウトリガースタイルに切り替え釣ってみる。
当たり前だが、まあ、これが釣れる釣れる。
しかし、これもまたトラブルがあり、10ft前後のロッドでは遠投出来ない、無理に遠投するとティペットが結束する、など。
それで、5ft未満のポリリーダーと36lbと22lbのモノフィラメントラインを組み合わせると、
ライン自重でのキャスト/ターンが出来るようになり、15m程度の範囲ならティペット結束なしで釣れるようになった。
2013年はそこで禁漁期に入ったが、10月に利根川でWFF、当たり前だが、この軽量システムではほとんど歯が立たず、
マスを挙げるには、少なくともkencubeの5mSH#4/5type-IIティップを使う必要があった。
つまり私の前期までのシステムは、まあ何と言うか、「井の中の蛙」「針小棒大に言う」「コップの中の嵐」。
「ゼロウェット!」と色めき立つあたりは、いかにも初心者(今でもそうだが)らしい短絡だ。
このシステムの欠点。
1)ほぼ表層の釣り
2)スイングで簡単に浮き上がる
3)軽いために向うアワセが困難
4)重いティップではサスペンドの釣りに限られる
5)18m以上の遠投は困難
数少ない利点。
1)水面上のラインが軽くスイング中はドラッグフリー
2)ラインの遊びが少なく誘いなどシステム操作が容易
この利点のみを生かし、欠点を克服するラインシステムは、何の事はない、ノーマルなSHシステムだった。
そう気付けたことが、今期2回の利根川遠征の最大の成果だ。
改善点。
1)モノフィラシューティングラインの水面上数mを、アタリを捉えるシステムに特化(システムテンション監視:磯の全遊動仕掛けと同じ考え方)
2)短いメンディングラインを、ダウンクロスでのスピードコントロールシステムに特化(ライン制御)
3)高番手フローティングSHを、ランのレーンに乗せるためのシステムに特化(水平制御)
4)ヘビーシンキングラインを、ランのゾーンをキープするためのシステムに特化(垂直制御)
5)高番手ラインを、フックセットシステムに特化(フックポイント制御)
*アップクロスだとメンディングラインなしでレーンキープ可能だが、やや中層引きで流れるためゾーンキープはシンクラインの番手で調節。