Nonsection Radical

撮影と本の空間

御都合主義

2016年10月31日 | Weblog
ラジオというのはすっかり年寄りの聴くものとなっているのだけれど、そのラジオでハロウィンの”騒ぎ”が話題になった際に、リスナーの声として「迷惑だ」というものが取り上げられていた。
若い連中が街を”占有”することに対する反発の声として、交通渋滞だの治安の乱れなどと理由を挙げて「自粛」せよと言ってるわけだが、「何言ってるんだぁ?コイツラ」と思う気持ちと、「そうそう」と思う気持ちが一緒に湧き上がってきた。
日頃から不景気ダァ、なんとか”してほしい”と他力本願の言葉を吐く連中が、近年珍しく「経済効果」が見込まれる”お祭り騒ぎ”に文句をつけるのはどんな根性してるんだと呆れるのが前者の気持ちで、もともと騒がしいことが嫌いなたちなので街が騒がしくなるのが嫌だなと思うのが後者の気持ち。
ただし、文句を言っている連中がちっとも気にしない”自分たちのお祭り騒ぎ”に対しても嫌だなと思っているのが違うところ。
文句を言っている連中が繰り広げる”地元のお祭り”とか、年始詣りとかも自分にとってはハロウィンと同類の迷惑な騒ぎに変わりない。
しかし迷惑だと感じても迷惑だからやめてほしいとは思わない。
思わないが、自分たちに馴染みのある騒ぎには寛容で、他人のそれには文句を言うというのなら、こちらもやめてほしいと言いたくもなる。
普段自分たちが馴染んでいることになんの違和感を抱かないというのは自然なことなんだけど、他人の行為で違和感を感じることに出会った場合には、さて自分たちにとっての自然なことは他人にとってはいかがなものなんだろうと考えてほしいものだ。(考えるわけがないけど)





登戸駅前の街並み
神奈川県川崎市多摩区登戸
撮影 2016年9月9日 金曜日 16時05分
コメント
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