Nonsection Radical

撮影と本の空間

「オシャレ」な写真

2015年02月01日 | Weblog
人質殺害で日本中が思考停止しているようだったので外出。
望むようなリュックはない。
いくつか写真ギャラリーを巡ってたどり着いた某所。
展示してある写真に写る妙齢の御婦人に見覚えが・・・
作者の方に伺うとやはり画家のneonさん。
素敵なお召し物。

最後のギャラリーに向かう途中、しばし黙考。
心斎橋など若者向け、お金持ち向けのハイセンスなお店が並ぶ街があるのに、どうして大阪で写真を撮る人はそういう「オシャレ」や「カッコいい」世界とは無縁のベタなものに眼を向けているんだろう。
まるでそういう可憐な世界だけを取り除いた地味なものだけにしか思考も視線も向かないようなわざとらしさを感じる。
世間の若者が眼を向ける流行やオシャレやカッコ良さを写真で切り取って表現しようと思わないのだろうか。
これまで何十年も眼を向けられてきた「古くさい」ものではなく、「今」を表現しようと思わないのはなぜだ。
そんな「今」を表現した写真を見たいのになぁと

最後の某所で写真を前に、たまたまの話のきっかけから思った事を口にすると、写真で何かを表現しようと思っている若者は非常に少ないと。
きっぱり言われて「そんなぁ~」と思わず。
「カメラ」を媒体にした寂しん坊の集まりで、人と違う事をやったり、我が道を行くタイプは少ないと。
写真を見ても、どんなカメラ、レンズで撮ったかを訊くが、表現に対する感想や思いなどを述べる人もいないと、イメージ豊かな写真の前で撮影者の御意見。
また、写真を表現のひとつとして見に来る人も稀であると。
そういう人が増えると面白いのにねぇと意見の一致。

それぞれに、それぞれのオシャレな、カッコいい写真表現があると思うんだよ。
そして「今」という時間に生きている証拠をカタチにして欲しいんだよ。
そういう写真を前にして、「スゲ~!カッコいい!」って唸ってみたいんだよ。
頼むよ誰か!




旅籠町の街並み
富山県高岡市旅籠町,川原本町,通町
撮影 2014年9月6日 土曜日 14時00分
コメント
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