Nonsection Radical

撮影と本の空間

電子書籍ふたたび

2011年09月29日 | Weblog
ソニーの電子書籍端末リーダーの新型が発表された。
マックにも対応するようだ。
おまけにわずらわしいPC接続ともおさらばし、ウィーフィー(笑 WiFiのことだよ)でダウンロード購入も出来るようだ。
で、先走って何を買おうかなと専用ストアを覗いてみたら・・・欲しい本がない。
欲しい本はすでに読んだ本ばかり。
1500冊ほど見たが、欲しいと思える本は数冊しかなかった。
だいたい小説が1500ぐらいしかないって、どんな本屋なんだよ。
そこで他の電子書籍サイトを見たが、やはり欲しい本がない。
原因の一つに、電子書籍のフォーマットが何種類かあり、さらに来年当たり業界標準規格になりそうなEPUB3という規格が決まるらしい。
それを待っているとも思われる。
EPUB3で「出版」すれば手間が省けるという事もあろう。
それにしても、電子書籍といっても主流(売れ筋)がコミックというのも淋しい話だ。
いや、それは電子書籍の話が出てきた時にわかっていた事だ。
紙の本が売れないのに、高いお金を出して電子書籍端末を買うはずがないし、ケータイで読む人も少なかろうと思ったのだ。
本を読む人など少数派なのだ。
ましてや小説など。

小説を読むような人は妄想が激しい人なのだ。
文字を読んで、頭の中で自分勝手なイメージを膨らませ、主人公の姿カタチ、声、喋り方、周りの景色、音、色、雰囲気まで好き勝手に作り上げて楽しんでいるんだから。
普通の人は、その作業を映画やテレビで、他人が「翻訳」したイメージで楽しんで十分なのだから。
だから小説好きな人は、ペンパル(死語)からの手紙と同じなのだ。
あった事もない人からの手紙の文字で、相手を想像し、妄想し、恋い焦がれるメデタイ人種。

それにしても、各電子書籍ストアの作りのひどさは何とかならんのか。
あんな棚作りの本屋が実際にあったら、すぐに潰れるだろう。
新刊本を平積みにして、おすすめ本を何点か飾り、あとは自分で探し出せと言うのだから。
初めから目当ての本がない限り、順繰りに(それも20点ずつ!)見ていかなければならないのだから。
個性を出すなら、どんな棚を用意するかが腕の見せ所だろうに。
きっとサイトを作った人は、本屋に行ったり、本を立ち読みすることをしない人なんだろうな。

古い本も版を重ねていない限り、元の原稿が電子データ化されていないので、電子書籍として出回る事はないのだろうな。
昔読んで手放した本をまた読んでみたいと思っても、かなわないのだろう。


富山県魚津市火の宮町
コメント (2)
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