Nonsection Radical

撮影と本の空間

建て売り住宅街

2010年08月08日 | Weblog
某月某日
たまには違う場所の本屋へ行こうと、電車に揺られて遠征。
ちょうど夏祭りをしていて人の出がスゴい。
夏祭りといっても実質は街起こしセール。
本屋の中には人ごみはなく(苦笑)、ジックリと選択。
と言いたいが、外出用の眼鏡では細かい文字が読めず。
岩波文庫の阿Q正伝購入。
以前は置いてあった各社PR雑誌がなくなっていてショック。
世知辛い世の中になった。
本屋を出て、祭り囃子のながれる通りを歩くが気分が乗らずに写真は撮らず。
帰りは電車ではなく徒歩で。

山を切り開いた新興住宅街が電車の窓から見えたので、それを確認しに。
1時間ほど歩くと古い街並みから、建て売り住宅街へ。
パッと見はキレイな街だが、キレイなだけで何もない。
ここに住む人は見た目がキレイな住環境だけを望み、クルマや電車で都心へ働きに出る中間層サラリーマンなのだろう。
だから自分の住む場所には自分の住む家以外の興味はなく、変なものが区域内に入ってくるのを拒んでいるような雰囲気。
駅前以外にお店はないし、自販機もないし、必要ならクルマで出かけて街道沿いのお店に買い物やレンタルしに行くという典型的な郊外型住宅地。
こんなのだからもちろんお祭りなどないし、子供の冒険する所もないし、文化も発祥しようがない。
ただただ寝るためだけの建て売り住宅。
どれも同じようなデザインで、自分の家を間違えないのか。

そんなつまらない住宅街だから写真に撮るものもなく、昔からの街道を伝って線路沿いを歩く。
3時間歩き電車なら11分の道のりを完歩。
歩行距離約10キロか。

たどりついた地元ターミナル駅周辺でも夏祭り。
神社の境内で仮設小屋お化け屋敷。
あまりの突飛さにうれしくなり、出店屋台を覗き込みながらコンデジスナップ。
香具師のオジさん、オバさん、オニイさん、オネエサんの表情が良かった。
ASA1600モノクロざらざら写真の出来上がり。

しかし祭りとなるとどうして人はウキウキそわそわした表情になり練り歩くのだろう。女子供(差別用語)だけでなく男も買い食いしてうれしそう。
こんなに娯楽があふれている世の中で、ハレとケなど感じる事もないだろうに。
コメント (6)
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