Nonsection Radical

撮影と本の空間

所属意識

2010年08月12日 | Weblog
某月某日
昨日東京・赤坂を少しブラついたのだが、行き来する人々の多くが首からIDカードをぶら下げている。
きっとどこかの大手企業の連中、いえ社員の方々で、出入りするのにチェックされるのであろう。
でもさぁ、一歩外に出たら仕舞うなり隠すなりしたらどうなのかね。
これ見よがしのいかにもという感じなのだが、どうみてもイヌの鑑札にしか見えなかった。
あのカード一枚が自分の存在証明で、顔も利かなきゃ「たいらひとし」のように「よっ!ごくろーさん」というわけにもいかない。
そんなものを首からぶら下げて街なかを歩いているセンスのなさに、東京ってスゴい所なんだ!と驚いた田舎者。
東京では電車の中に、同様に首からカード(定期券)をぶら下げて通学する児童がいるので、きっと小さい頃からの習慣で何も感じないのだろうな。
しかしIDカードを街中で見せびらかして歩いているのは、むしろ安全上問題があるんではないかい。
そういう意識はないのだろう。
強奪されたり盗み見されて偽物を作られても、即全社員のIDカードを作り替えるなどはしないだろう。
顔写真を張り替えても、信用されるのは顔パスではなく、カードの情報なのだから。

IDカードなどぶら下げて街なかを歩き、所属意識を誇示するような時代ではないのじゃないか?
もっと「個性」を出して、沈没寸前の日本企業を救うような活躍をしてください。
今の日本の繁栄を築いたのは、所属からはみ出るようなスケールの一部の人間の「仕業」だと思うのだけどね。
コメント
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