闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
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歴史の意外な一面

2008年05月03日 21時43分49秒 | Weblog
今日は憲法記念日ですね。国民投票に関する法律もできたので
いろいろ憲法についてメディアで放送されるかと思ったのですが
殆ど憲法に関する放送はありませんでした。

昨夜の深夜に、NHKで憲法がどのような過程を経て出来上がってきたのかを
当時、憲法立案に携わった日米の人たちのインタビューなんかも交えた形の
番組が放送されていました。

以外でしたね~、何がって? 完全にGHQの指導のもとに
憲法が出来上がっていたと思っていましたが、意外にも日本側の意見も
かなり取り入れていて、日本側が一歩も譲らなかった部分もあったのです。
それに日本の各政党の代表者が、いろいろ意見を出しあって合議して
決まっていった部分などは、大変民主的な手段によって決まったようです。

また連合国側でも、それぞれ各国が考えを述べて
思っていたよりしっかり議論されていたように思えます。
例えば、米露中が賛成している内容に、英が真っ向から反論するような場面や
英米が賛成した内容に、中露が反対するという場面も多々あったようです。

一番興味深かったのは、やはり第9条。
当時から連合国側でも様々な意見があり、解釈も様々で、
後に自衛隊が設立される事を予見するような意見もありました。
第9条の条文を草案する時からモメていたのですから、
今に至っては、様々な意見が出てくるのは当然の帰結だと思いますね。

連合国側であった中国などは、日本軍の再軍備にかなり神経質になっていましたし
最初の議論では、「自衛のための手段さえ保持しない」というような案もあったり
第1項と第2項を入れ替えた方がいいというような議論もありました。

また、現在、かなりないがしろにされている第25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」で始まる
条項ですが、これなどは日本側から提案したものであり、
日本側がかなりこだわった条項だという事を知りましたね。

憲法の草案作りの過程で日本側も連合国側も苦労したのが、翻訳だったようです。
単語の使い方一つでニュアンスが変わるために、双方ともかなり単語を選んで
翻訳が進められたみたいですよ。
特に天皇の扱いについては、扱いそのものもどのようにするのか苦労した上
それを表現する方法については、二転三転したようです。

思っていたより民主的に造られた憲法ですが、その当時の事情と現在とは
やはり様々な点で異なりますから、私は憲法を改正すべきだと思いますが、
現在の与野党の体たらくや表面しか見えていない国民が大多数である事から
今、憲法を改正する時期ではないと思いますね。

与野党ともにもっと党利党略を忘れ、真に日本の将来と国民の事を考え
国民も真の民主主義とは何かから勉強して、自分達にとって最も公平かつ
理性的な憲法というものはどういうものかを考えなければなりません。
そういう状態がくれば、憲法を改正すべきだと思います。
私利私欲や党利党略に走っている与野党と義務と権利も果たせない国民では
国を滅ぼすような改悪にしかねません。


今日目に付いた記事:
 ・豪企業、日本向け小麦を一部輸出停止・中華めん用
  日本も自給率を上げるための手段を早急に考えて実行する必要がありますね。
  もう不毛な机上の屁理屈をこねている場合じゃない!

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 歴史の真実は、いつも語られない