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今時の車両は本当にラクになりましたね。

 昨日のこと。
実はツーリング先で何度かRZのエンジンのかかりが悪くなりました。
始動したあとはそこまで問題ないものの、
停止後の再始動に難があったのです。

 ツーリング先でのことでしたので、
NSR氏から「戻る?」などと心配してもらったものの、
問題がない範囲であると判断しそのままツーリング継続。
但し『どうも燃料の供給が悪いなあ』と感じていました。

 ぱっと想像した問題は2つ。

・キャブレターの目詰まり
・ガソリンタンクの圧抜き部の詰まり

 そんな話をNSR氏に雑談の中でしていると、
氏から「そういえば○○輪店の人が”花咲かG”したって言ってたよ」と
聞いたような聞いていないような情報が飛び出すにつけ、
『そういえば2年ぐらい腐ってたバイクだったっけ』と思い出しました。


 というわけで。
これまた重い腰を上げて2st乗りの嗜みともいうべきキャブ清掃をば。

01_inner

 よいしょとタンクをはずします。
この写真だけ見るとまるで解体屋の風情ですが、バッチリ現役車両です!


 実はRZについてはサービスマニュアルの類を持っていませんので、
構造を観察しながらパーツを外してゆきます。
いくつか作業に邪魔なパーツを外しつつ簡易清掃をして最後にガポッと。

02_cab

 キャブレター本体がとれました♪

 最初は『フレーム周りもスカスカだしラクかなー』などと考えていましたが、
NSRの同様の整備と比べると若干面倒ですね~。
というより、NSRの整備性がありえないほど良いだけという話も(笑

03_hole

 いつもあるモノが無いと変な感じ。
インシュレータ類の硬化などは無いようです。



 と。ここで思い出しました。
NSR時代に使っていたキャブクリーナーどこいったっけなー???
探すのも面倒なぐらい昔の話で、引越しと共にロストした気もしますので、
観念して近所のホームセンターで買ってきました。
丁度パーツクリーナーも欲しかったところですし。

04_cleaner

 結構高いです。


 ここまで来れば、あとはバラして穴と言う穴を清掃してゆくだけ。

05_jet

 各種ジェットを外し燃料経路を「ブシャー!!」と汚れを溶かしながら洗い、
パーツクリーナーで脱脂したあとに、カメラ用のブロアで溶剤を飛ばします。
昨日まで実動でしたので、上側のパーツ群はそこそこ健全でしたが、
一時期は間違いなく ”腐っていた” オートバイですので色々ありますね。


 『RZの名前の割にはかったるいなあ』と感じていたフィーリングは、
時代だけの所為ではなく、燃料系が完調でないのも一因だったのやも。
そういえばバイク屋さんが「とりあえず動くようにしてあるけど」と仰ってたっけ。


 因みに、左側キャブのパワージェット系は完全に詰まっていました(苦笑
一応高回転までは吹けていたのですが、若干の渋さはその辺りが原因か。

06_lower_2

 画像奥の底に見える ”塊” が、パワージェット穴から出てきたものの一部です。
指にとって潰すとサラサラの土のような崩れ方をしましたので、
タンク由来の錆かしらん。


 こんな要領で各部の分解清掃をつづけてゆき、
大体綺麗になったところで元通りに組み上げます。

07_assy_2

 お。
NSR氏に「RZのアイドル調整ってどこにあるの?」と聞いたところ、
「バイク屋さんは長いドライバーみたいなのでやってた」と帰ってきましたが、
成る程。こんなに判りやすいところにありました。
とはいえ、車載状態ですとここは手が入りづらいのですよね。



 キャブを車体に組み付け、
インシュレータを接続しつつ、スロットルケーブル類を取り回せばあとひといき。

08_set



 『この辺だろうな』とテキトーにカバーを外したら
本当に出てきたオイルポンプで、
念の為のオイル経路のエア抜き確認を行いつつ。

09_pump

 エンジンでオイルが流れないほどの恐怖はありませんので、
これはどんな2stでも重点的にチェックが必要な箇所ですよね。



 一通り組みあがった燃料系の接続を再確認したあとは試走です。
自宅から20kmほどの距離ですが、
流れのよい道を選びスイスイと走って状況確認。
若干『高回転で息つきするかな』という印象があったのは改善させるとして、
それ以外は回転の上昇もよく、オイルの吐出も問題なしでバッチリです。

 自宅に戻ったらば燃焼状態のチェック。

10_plug

 ちょっと薄いくらいですが、
なかなか理想的な焼け具合ですヽ(´▽`)ノ


 上記の違和感については、
今後メイン・パワー系のジェット類を再チェックする予定ではありますが、
これでまた一つ、憂いが減っていい気分でございます。

 腐ったタンクに腐ったキャブという過去があるだけに、
今後も定期的なチェック清掃は必要になりますが、
それはキャブ車の通常メンテの範疇でもありますので問題になりませんね♪

 よし、明日は試走・・・?え?雨でしたっけ。

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