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CBR大地に立つ。

 いやはや雨の週末でしたね~
ここで唐突ですが最近面白かったこと。

1.NHKスペシャル。
 ずいぶんと昔。子供の頃やっていてドキドキしながら観た ”脅威の小宇宙人体” 的な番組が、
最新の研究に基づいて製作されこの秋から来春までかけてシリーズで放送されています。
NHKスペシャルだけでも受信料を支払っている価値があると言っても過言ではないぐらいいい番組です。

2.ドキュメント72時間
これまたNHK。
いろいろな場所で3日間の固定取材してそこを訪れる人々の人生を描く番組ですが、
今回はまさかのお馴染み東雲ライコでの72時間密着ドキュメント。

 当然登場人物はみんなリアルなライダーでした。
我々も例外ではありませんが、色々な人生に翻弄されながらも健気にバイクに乗ってます。
出ていた皆さんの笑顔が揃ってとてもとても素敵でした。


 うーん。こうして考えるとなにやらNHKしか見てないなあ。
年齢が上がるとNHKばかり見るという俗説をどこかで聞いたような気が致しますが、
我々ぐらいのトシになると確かにNHKがいちばん安心して見られると思います。

 他に見たい番組といえば日テレで放送されているMotoGPですが、
残念ながら今日は日本GP当日だというのに、今年は地上波で昼間の放送はありませんでした。
見られるのは深夜2時からとのことで残念ですねー。また明日かしら。


 そんな私の今週のライダー的生活。
日曜は結局週内には忙しくて作業ができなかったCBRのサスペンションを取り付けておりました。
今回の天候は木曜辺りから生憎の雨続きですが、湿度に注意しながらの屋外作業です。

 まずは水曜の夜にヤマトの営業所まで行って受け取った、
スクーデリアオクムラさんでフルOH済みのサスペンションの開封から。

 いやーぴっかぴかですね~♪♪
分解しないと綺麗にならない場所まですっかりキレイ。これだけで嬉しいです。

 私の放置期間が長かった所為で、先日までヒビの入っていたストロークセンサーもばっちり新品に。

 行方不明になっていたリアのストロークセンサーも復活し、全体も作業後のピカピカ状態。嬉しいですね~。

 
 当然信用はしておりますが、オクムラさんは作業の報告もしっかりしていて大変好印象。

 報告書とともに分解点検時の画像のご提供があり、
交換済みの古いシールやメタル類も同梱されていました。

 今回はフルオーバーホールでの依頼ですので、
前回好みの値のものに交換してもらっている専用スプリングはそのまま再利用です。


 さてさて。それでは作業開始です。
とその前に、在庫が切れていたお気に入りのペーパータオルをamazonでまとめ買いしてありましたので準備。
グリスアップなどの油脂を多く使う作業のときには大量に消費しますので多くて困ることはありません。

 この商品、実は会社近くのショッピングモールのほうがずっと安かったりしますが、
大量に持って帰る手間を考えれば多少高いのはガマンですね。今回は1本350円ぐらいで買いました。

 余談ですが左にちらっと写っている油圧ジャッキも安物ながら新調。
先日NSR氏のガレージでNSRをジャッキアップするのに、
20年来愛用しているジャッキを差し上げてしまいましたので・・・。


 まず最初の作業は、
今回の分解点検でシールが傷んでいることが発覚したリアサスペンションのリンク関連のダストシール交換から。

 作業ついでにリップ部にもたっぷりとグリスを叩き込んでおきます。


 早速ですがここでリア周りの作業はひとまず中断し、フロントフォークの取り付けから行います。
現在はフレーム下端をリジッドジャッキ2本で支えている関係で、
車体がヤジロベーのようになっており不安定なため、フロント荷重を稼いで安定させたいのが目的。
それと、整備中に万一倒れた際にフロント周りがないと色々大変ですので。

 フォークをケーブルの取り回しに注意しながら通し、
ステアリングステムのボトムとトップの割締めボルトを指定トルクで組み付けます。
余談ですが、同じSC57でも前後期で足回りのセッティングが違いますので、指定トルクも結構違ったりします。

 と、ここで気づいたのですが、
フォークのボトムピースの裏にはオクムラさんの作業時につけたらしいなんらかのマーキングが。

 何のチェックなのだろう・・・曲がり測定?平行確認?
左右とも同じところについていました。


 無論ですが全く問題はありませんので作業を続行!
フェンダーまで着きましたのでフロントホイールも取り付けてしまいます。

 ベアリングのガタや引っかかりはありませんでしたので、
ダストシール周辺の清掃と再グリスアップだけ行って今回はそのまま使用します。


 アクスルシャフトを仮付けし平行を確認してから規定トルクでホイールを取り付け。
この段階ではフォークボトムの割締めボルトは片側だけ締めてもう一方はまだ締めません。

 毎度ブレーキキャリパーのないこのタイミングだけのお楽しみ。
問題なく機能していれば、軽く勢いをつけるだけでかなりの時間回転し続けるホイール♪
音もなくスルスルと回り続けるのは気持ちがよいですね。


 で。
ここでブレーキキャリパーを取り付けるわけですが・・・。
うーむ。やっぱり無視できないなあこの感じ。

 実はここ暫くフロントブレーキの引き摺り抵抗が増えている認識はあったのですが、
なんだかんだと 『いつでも出来る』 と放置していたので今がメンテのチャンスです!

 現状は力を入れなくても手でそれなりに回る程度の引き摺りとはいえ放置してよいわけではありません。
仮に放って置けば抵抗とともにパッドもローターも必要以上にダメージが出ます。
その所為か、まだまだ交換時期ではないものの長寿命且つ効きが好みのZCOOが意外と減っていました。
交換から3,000km程度しか走っていないのにも係わらず、です。

 ちなみに今回は左側キャリパーが右よりも少し強く引き摺っていた模様。
バランスの崩れなどは実際に触ってみないと判らないものですよね。

 汚れと古いグリスを落としたあとは、
新たにシリコングリスを塗ってシールとピストンを馴染ませるためによく揉んでおきます。
私の目安としては手でも抵抗なく押し戻せるぐらい。
もちろんブレーキレバーを握ると可能な限りバランスよくピストンが出てくれるのが理想です。

 ただ今日は雨なのでブレーキフルード系統に湿気を入れたくない関係で、
マスター側を開放してやらなかったものですから色々と大変でした。
アストロプロダクツのピストン戻しツールを買っておいてよかったなあ。

 

 ブレーキキャリパーに満足したらば次の工程へ。
今度こそリア周りの取り付けです。

 完全にフリーになっているスイングアームの下からOH済みのクッションユニットを挿入。

 アッパーマウントボルトを規定トルクで締め付けたらばリンクを組み立ててゆきます。
リアサスが全体的にピッカピカのお陰で作業をしていて気持ちいいです。
どうせすぐに泥だらけになるのですが、最初ぐらいは気分よいのもアリですね~。

 クッションアームやらリンクロッドやらも規定トルクで組み付けてゆきます。
この周辺を締めるときは逆側の周り止めが意外と大変なのですが、
その辺は適当なレンチなどを引っ掛けて対処いたします。

 我が家は海辺のエリアなので土地柄砂だらけなので、噛み込みには要注意ですね。
極力各部キレイな状態を保ちながら、順序よく組み付けて完了です。


 そしてやっとリアのリンクが復活いたしましたので、
フロアジャッキでリンク周辺を持ち上げてフレーム下のリジッドジャッキ2本を取り外し。

 これで漸くリアに荷重が掛かった状態で管理ができますので、
メンテナンススタンドを外して車体を下ろすことも可能になりました。

 新しく買った安物のフロアジャッキは前のボロに比べてもちょっと使い難い感じですが慣れの問題かなあ。
写真に撮り忘れましたが最低高が低いのがウリのジャッキですので、
フレーム下が狭いドラッグスターにも使えればいいなあと思って買いました。もちろん車にも。

 

 フロントとリアのサスペンションが取り付けられましたので、
ここで一旦前後のメンテナンススタンドを取り外してフロントフォーク側の仕上げ。

 ここまで敢えて片側のフォークボトムの割締めボルトを締めておりませんでしたので、
サスペンションに車体重量が乗った状態でフロントフォークをストロークさせてアクスルを馴染ませます。
気が済んだらば規定トルクで締めてフロントも完成。ブレーキキャリパも忘れずに。


 と、ここまで来たところで辺りはかなり暗くなってきました。
はじめた時間が特に遅かった訳ではなかったのですが、
冷たい雨の中で頻繁に休憩しながらのんびり丁寧にやっていた関係で思いのほか時間が経ってしまいました。

 外装やら電装系の配線はまだ行っておりませんが、
ともあれ前後タイヤとサイドスタンドで車体が支えられるようになりましたので、
比較的不安定なメンテスタンドや、非常に不安なリジッドジャッキのみでの保管をせず済みます。


 安心したところで続きはまた次の週末かしら。
ろくな話ではありませんが最近通院している病院での検査で思いのほか数値が悪く、
何故かしばらく土曜は通院(投薬)になりそうな話ですので、次もまたのんびりやろうかと思います。

 病院の先生は日本のそれ系の学界でも指導的立場の権威のある方で、
流石にその先生の診断は蔑ろにできませんので私もちゃんとしないとダメですね。
年齢的にもうメンテナンスフリーとはゆかないトシですので、
ここからは旧車の管理と同様の覚悟で維持が必要です。

 皆様もオートバイにご自信にと出来るだけ手をかけてあげてくださいまし( ̄ー ̄)。

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