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R.I.P. sic

Requiescat in Pace sic...

 MotoGPライダーのマルコ・シモンチェリが亡くなった。

 先の日曜、マレーシアGP決勝でのアクシデントだそうだ。
まだ24歳。これからを嘱望された才能あるライダーだったと思う。
誰だからいい、なんてことは決してないが、
世の為、人々の為に亡くなっていい人間ではなかった。
 
 彼はイタリア人。
島国日本に居ると全く考えられない事だが、
ヨーロッパではモータースポーツの人気は一際高く、
スペインやイタリアなどでは、サッカーなどよりも社会的地位も人気も高いのだという。
意外なようでもあるが、成る程どちらも熱い国だと納得も出来ようもの。
  
 
 モータースポーツのマイナス面だけを面白おかしく取りあげ、
自国の人間が世界一になってもそこはどうでもいいといった寂しい日本だが、
(GP250最後のチャンプになった青山選手の時の報道には心底がっかりした)
そんな国にあっても今回の事故は扱いが比較的大きかったように思う。
そういえば、シモンチェリ選手は250ccクラスでは青山選手のライバルだった男だ。
 

  いい時代なのか、悪い時代なのか・・・
ネットを少し検索すると事故の動画などいくらでも出てくる。
オートバイに興味もない連中が様々な憶測をし、非難するのは勝手だが、
ライダー目線で見るとやはり避けられず、そして起こりうる事故である事が解った。

 蛇足だが、私とて一昨日に車体の制御に失敗し転倒していたらば、
後ろから来ていた黒のミニバンに同じように轢かれていたのだろう。
ウィンカーを含めフロントセクションには全くのノーダメージであったし、
完全に真横からのヒットだったのだからあわやという所だった。 
 
 
 当然、私ごときには縁もゆかりもない雲の上のライダーであり、
ライディングスタイルも特別好きなタイプではなかったのだが、
事故を目の当たりにし、死という事実を突きつけられるととても悲しいものだ。

 中継映像に映った、泣きじゃくる女性の姿が目に焼き付いて離れない。
フィアンセなのか伴侶なのか、ファンなのかは判らないが彼女の悲しみいかばかりか。 
 
 
 イタリアンの彼には”Requiescat in Pace"こそ相応しい言葉なのだろうが、
敢えて、マルコ・シモンチェリ氏のご冥福と、
残されたご家族には心の底よりお悔やみ申し上げたいと思う。

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