3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

生活保護不正受給問題はなお続く―メディアはどう取り上げているか

2012-06-03 08:08:32 | 現代社会論
次々と芸能人の生保不正受給が明らかになり、こんなに不正があったとはと思うと、真面目に働く気が失せると誰もが思っているのではないか。

これはまだまだ氷山の一角に過ぎないのだろう。

ところで、この生保をめぐって、厳しく資産調査をし、本当に困っている人に保護費が届くようにという発言があるが、
本当に困っている人というのはどのような人なのだろう?

そう言っている人はどのような人をイメージしているのか?
多分、何も分かっていないで言っているのだろうなあ。
本当に困っている人と困っていない人のラインは実はとても難しいものなのである。

財源が厳しい→社会保障の改革→不正受給を摘発→生活保護基準を引き下げ→最賃を下げる→一般労働者の貧困化、貧困層への転落→社会不安・・・という負の連鎖にならなければよいが・・・。

医療、年金、介護、生活保護という社会保障制度の根幹について、義務教育で徹底的に教える必要がある。
社会保障制度維持のためにみなが保険料を支払い、老後に備えることの意義、障がいをもったときにも年金が支払われること、最後のセイフティネットとしての生活保護制度、しかし不正受給をすると人生台無しになることなど、どれだけ今の教育のなかで教えられているか、また、教師にその情報と中身があるかどうかというと心もとないように思うが、とにかく、きちんと教えるべきだろう。給食費、公立小中はただにすれば良いのにと思う。子ども手当をだすより良いのではないだろうか。

生活保護の問題がおきてから、この問題をとりあげているTV番組をネットで見てみたが、コメントしている元国会議員やよくわからない芸能人やら弁護士など、みちゃくちゃなコメント、お門違いのコメントをしているのがほとんどで、まともなものはない。少しは勉強してからコメントしろと思わず叫びたくなる。日本のメディアはこれほどまでに低俗、無知になったのかと思う。吐きそうになる。

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