教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

アワブキの葉にアオバセセリとスミナガシの幼虫☆

2023年09月28日 | 生き物

久しぶりの休みに西の森へ出かけました。

森はナラ枯れが進みカラカラに乾いて、倒れた木も多かったですが
2か所のアワブキの葉で念願の2種の蝶の幼虫に会えました。



一種目はアオバセセリ。
まだ数回しか会ったことがなく、めったに撮影機会がありません。

その幼虫はアワブキで育ちます。


その姿はイチゴ頭にシマシマボディで一度見たら忘れません!


切り倒されたアワブキの、根元から出たひこばえの新葉にこの食痕。
6月末に見て、何だろうと思っていました。

この日、同じひこばえに


この筒状に綴られた葉を見てようやくアオバセセリの幼虫が
このあたりにいるのだと確信しました。


性格でしょうか、隙間が見えるくらい大雑把な巣も。

このような筒状の巣は見える範囲に6個あり、中をのぞくと


可愛い!
頭部は朱赤の地に黒い点、体はクリームと黒色の縞で黒地に青い斑点。


筒を下からのぞくと腹端も赤朱色。
下の穴から排泄物が落下するよう設計されているようです。


このコの黒点はくっきりハート型。

アオバセセリの幼虫は、食草の葉を綴って身を隠し、
食事時にその巣から出てくるそう。
大きくなるごとに葉を綴り直さなければならないのは大変ですね。
どの巣も違っていて面白い。


大きなアワブキの木に行くともう一種の蝶


スミナガシの幼虫がいました。
このスミナガシもなかなか会えず、2回しか撮影したことがありません。

念願の幼虫には、今年の6月末


体長1cmの若齢のコに会えて嬉しかったのですが

この日は同じ木に


この形!


おお!スミナガシの終齢幼虫♪体長は5cmほど。


頭を葉に押し付けて腹端を立ち上げ、防御の姿勢かな?

接写しようとすると


少し顔を上げました。
本や画像で見ていてずっと憧れだったスミナガシの終齢幼虫。
実際会ってみたらやっぱり強烈!その個性的な美しさに感動しました。

スミナガシもアオバセセリも年2回発生して、蛹越冬するということですが
今日出会った幼虫たちは越冬組かな?
今年のように気温の高い状態が続くと体内時計が狂わないか心配です。


アオバセセリのいたアワブキの葉はひこばえから出たやわらかそうなもの。
その葉には


カマキリが獲物を待っていました。

一方スミナガシがいたアワブキの木は大きく葉はしっかり硬め。


この日の葉裏にはアカスジキンカメムシの幼虫がいました。

秋の深まる前にまたここへ来ることができたら、
まだ見たことのないそれぞれの蛹を探してみたいと思います。


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