教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

モリアオガエルの産卵に立ち会う

2017年07月05日 | 生き物

森の中で雨が降り続いた日、大好きな生き物に会いに行きました。

水辺はカエルの大合唱!


声の主はモリアオガエルのオスたちです。
産卵行動などは夜間見られることが多いそうなのですが
この日は雨のためか、ところどころで観察することができました。


オスたちはメスが木に上がってくるのを今か今かと待ち構えています。

水面がゆれたので見ると

お腹の大きなメスが上陸するところでした!
近くで見ていると木に登れないと思いその場を離れました。

違う木を見上げると

体の大きなメスが小さなオスを背負って
幹の方を凝視しているところでした。すると。。


ジャーンプ!
2匹とも無事離れることなく移動に成功しました。母は強し。


メスの体長は80mmほど、オスは50mmほどでしょうか。
県によっては絶滅危惧種や天然記念物に指定されています。

産卵は水辺に張り出した木の上でおこなわれます。
この後、ものすごい速さで木を上がっていきました。

水の中にいたお母さんカエルの場所に20分後に戻ると

水面に張り出した枝で産卵が始まっていました。
オスが後ろ脚で泡をかきまぜてどんどん泡巣が大きくなっていきます。
一匹のメスに複数のオスが抱接して産卵に加わることも多い
ということですが、この時のオスは一匹だけでした。


池のまわりではこんな泡状卵塊がたくさん見られました。
カエル達に人気のある枝は卵塊の重みでしなっています。
直径100mmほどの卵塊のなかには2.6mm大の卵が300~800個
はいっているのだそうです。
泡巣で直射日光や乾燥や昆虫から守られた卵は1~2週間で
おたまじゃくしに成長し、水中に落下する。。

はずですが、産卵した場所が陸に近かったりすると


こんなことになってしまいます。
雨のためか卵塊がまとめて落下したところにニホンイモリが突進。
卵塊はヒバカリも食べるそうで水辺は天敵だらけです。

帰りみち。今年はじめてのセミの声を聞き、舞い飛ぶアサギマダラを
見ました。

コメント (2)
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