ワールドカップ12大会取材のサッカージャーナリストのブログ
牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評
サッカー日誌 / 2014年01月04日
ビバ!サッカー大賞(上)
中村俊輔に大賞と敢闘賞
(1月1日 天皇杯決勝 横浜2対0広島)
★日本一に導いた敢闘
ジャジャーン!
鳴り物入りで毎年、サッカー大賞を選んでいる。
今回、2013年度のグランプリは、横浜Fマリノスの中村俊輔に決めた。
Jリーグの終盤、マリノスがトップに立ったときに「優勝したら俊輔を敢闘賞に選ぼう」と心に決めていた。ところがリーグ最終日にサンフレッチェ広島が逆転優勝したので、このアイデアは、ご破算になった。
その後、マリノスは天皇杯で勝ち進み、元日の決勝で広島を破ってJリーグ発足以後の天皇杯初優勝を飾った。
そこで「俊輔敢闘賞」のアイデアが復活した。
数々の業績と栄光の過去を誇る俊輔が、35歳になって、古巣のマリノスの一員として全力を振り絞り、自分の経験を注ぎ込んでチームをまとめた。
まさに「敢闘」だった。
★見事な立ち居振る舞い
Jリーグ優勝が成らなかったとき、芝生に突っ伏して号泣した。大ベテランが勝負に燃やした情熱がすばらしい。
天皇杯に優勝したときは控えめだった。「長期のリーグのほうが重要(なタイトル)です」と語り、敗れた広島を思いやった。
その見事な立ち居振る舞いに感動して「敢闘賞」を決めたのだが「それで十分か?」という思いもあった。俊輔のこれまでの業績を考えると、この機会に「ビバ!サッカー大賞」を授与しておきたいという気持ちになった。
実はビバ!サッカーでは、すでに2007年度に「大賞」を俊輔に授与している。
このときは、グラスゴー・セルチックのプレーヤーとして欧州チャンピオンズ・リーグの対マンチェスター・ユナイテッドの試合で、みごとなフリーキックを決めたことを評価している。
★21世紀初頭を象徴する名選手
だが今回、2度目の「ビバ!サッカー大賞」授与は、中村俊輔の生涯にわたる全業績を対象に、それを歴史に留めておこうという趣旨である。
「俊輔はこれからも活躍するぞ。生涯の全業績などというのは早すぎるぞ」
そういう声も聞こえてくる。
うむ。
俊輔はまだ35歳だが、表彰する側のぼくは81歳で次に俊輔を取り上げることができるかどうかはおぼつかない。
というわけで、こちらの都合で……。
ジャジャーン!
中村俊輔に「ビバ!サッカー大賞」を授与しまーす!
マリノスのクラブ育ちだがジュニア・ユースからユースにあげてもらえず高校サッカーに転じ、ケガや不当な評価に妨げられながら成長し、出身クラブに栄光をもたらした。
21世紀初頭の日本サッカーを象徴する名選手である。
(1月1日 天皇杯決勝 横浜2対0広島)
★日本一に導いた敢闘
ジャジャーン!
鳴り物入りで毎年、サッカー大賞を選んでいる。
今回、2013年度のグランプリは、横浜Fマリノスの中村俊輔に決めた。
Jリーグの終盤、マリノスがトップに立ったときに「優勝したら俊輔を敢闘賞に選ぼう」と心に決めていた。ところがリーグ最終日にサンフレッチェ広島が逆転優勝したので、このアイデアは、ご破算になった。
その後、マリノスは天皇杯で勝ち進み、元日の決勝で広島を破ってJリーグ発足以後の天皇杯初優勝を飾った。
そこで「俊輔敢闘賞」のアイデアが復活した。
数々の業績と栄光の過去を誇る俊輔が、35歳になって、古巣のマリノスの一員として全力を振り絞り、自分の経験を注ぎ込んでチームをまとめた。
まさに「敢闘」だった。
★見事な立ち居振る舞い
Jリーグ優勝が成らなかったとき、芝生に突っ伏して号泣した。大ベテランが勝負に燃やした情熱がすばらしい。
天皇杯に優勝したときは控えめだった。「長期のリーグのほうが重要(なタイトル)です」と語り、敗れた広島を思いやった。
その見事な立ち居振る舞いに感動して「敢闘賞」を決めたのだが「それで十分か?」という思いもあった。俊輔のこれまでの業績を考えると、この機会に「ビバ!サッカー大賞」を授与しておきたいという気持ちになった。
実はビバ!サッカーでは、すでに2007年度に「大賞」を俊輔に授与している。
このときは、グラスゴー・セルチックのプレーヤーとして欧州チャンピオンズ・リーグの対マンチェスター・ユナイテッドの試合で、みごとなフリーキックを決めたことを評価している。
★21世紀初頭を象徴する名選手
だが今回、2度目の「ビバ!サッカー大賞」授与は、中村俊輔の生涯にわたる全業績を対象に、それを歴史に留めておこうという趣旨である。
「俊輔はこれからも活躍するぞ。生涯の全業績などというのは早すぎるぞ」
そういう声も聞こえてくる。
うむ。
俊輔はまだ35歳だが、表彰する側のぼくは81歳で次に俊輔を取り上げることができるかどうかはおぼつかない。
というわけで、こちらの都合で……。
ジャジャーン!
中村俊輔に「ビバ!サッカー大賞」を授与しまーす!
マリノスのクラブ育ちだがジュニア・ユースからユースにあげてもらえず高校サッカーに転じ、ケガや不当な評価に妨げられながら成長し、出身クラブに栄光をもたらした。
21世紀初頭の日本サッカーを象徴する名選手である。
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