サッカー日誌 / 2016年11月19日


五輪用体育館の建設(上)


バレーボール会場の見直し

専用競技場が欲しい


★有明アリーナ
 2020年東京オリンピック競技施設整備見直しで「有明アリーナ」が焦点になっている。
 東京湾の埋立地に建設するバレーボール会場である。
 観客席1万5000席、整備費404億円の屋内競技場を新設する計画である。
 東京都の都政改革本部調査チームが、この建設を取りやめるように提言した。
 既設の施設が使えるからである。
 これに対して、バレーボール協会をはじめとして、スポーツ団体があげて反発した。
 スポーツ団体にとって「専用競技場」を持つことが「夢」である。
 バレーボール協会としては、いつでも自由にバレーボールのために使える「専用競技場」が欲しい。

★スポーツ団体間の競合
 体育館がないわけではない。
 しかし、大きな観客席を持つ体育館の使用申し込みは、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球など、いくつもの競技が競合する。
 使用申し込みをして、抽選で当って、はじめて利用することができる。
 競技場を使えるかどうかが、あらかじめ分らなければ、年間の競技会開催スケジュールを立てることも難しい。
 これはスポーツ団体にとって大きな問題である。
 というわけで、それぞれのスポーツ団体が,優先的に使える「専用体育館」を欲しい、と思っている。
 スポーツごとに、専用体育館を確保できれば、他のスポーツとの「使用申し込み競争」をしないですむ。
 年間の競技会開催スケジュールもたてやすい。
 全国単位でも、都道府県単位でも、スポーツ別の専用体育館が欲しい。

★市民への開放との競合
 しかし、体育館を特定のスポーツの「専用」にすることには反対がある。
 多くの体育館は市民の税金を使って建設されている。だから「一般市民に使わせるべきだ」という考えである。
 そこで、町内会の「ママさんバレーボール・チーム」も体育館の使用申し込みをする。
 利用者を「抽選」で決めるとなると、多数の「ママさんクラブ」の申し込みに対して、単一スポーツ団体の「選手権競技会」開催申し込みは対抗できない。
 この問題は、学校体育館の一般市民への開放が進んで、かなり改善されてきてはいる。
 それでも、スポーツ団体の体育館優先使用には反対が強い。
 そこで、スポーツ団体は、大きな体育館が増えれば、競合が少なくなるだろうと考える。
 だから、オリンピック開催などの機会に、大体育館の、さらなる新設を求めるわけである。



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