サッカー日誌 / 2015年06月01日


新国立競技場計画の見直し(上)


五輪後に総屋根は必要ない
(5月18日、下村文科相、舛添都知事会談)

★工事が間に合わない 
 2020年東京オリンピックを目指している新国立競技場の再建計画が見直されることになった。
 もとの国立競技場は、すでに取り壊されている。
 そのあとに、総屋根の壮大な室内スタジアムを建設する計画だったのだが、工事が間に合わないことが分った。
 そこで、東京オリンピックまでには、スタンド部分のみ建設し、総屋根はオリンピックの後につけることにするという。
 もともと、計画自体に無理があった。
 建設費と、その後の維持管理費の見込みが巨額に過ぎる。
 また、8万人収容の室内陸上競技場は、東京オリンピックが終わったあとは、スポーツの施設としては、利用できそうにない。
 8万人の観客動員は陸上競技会では不可能だろう。
 サッカーとラグビーの国際試合では、可能かもしれないが、想定されている使用料では採算が合わない。

★五輪の「記念碑」にならない
 にもかかわらず、9レーンの400メートル・トラックを含む陸上競技場に、開閉できる総屋根をかけ、巨大でユニークな外観のスタジアムにすることが計画されていた。
 その目的は、2020年東京オリンピックのシンボル、あるいは「記念碑」とすることだった。
 それが、東京オリンピックに間に合わないのであれば、もはや「記念碑」としては意味がない。
 したがって、東京オリンピックのあとに総屋根をつけて壮大なモニュメントにする必要はない。
 室内競技場にすると屋根の開閉や館内の空調にかなりの経費がかかる。
 したがって、使用料も高くなる。
 さらに芝生を育てるのが難しい。
 サッカーとラグビーの試合のためには、観客席の上だけに屋根があればいい。

★仮設スタンドのムダ
 観客席は8万人収容の計画だったが、1万5千席を仮設にして、2020年のあとには取り壊すという。
 8万人収容のスタンドが必要なのは、オリンピックの開会式のためである。
 日本でオリンピックが開かれるのは、50年に1度、あるいは100年に1度だろう。
 開会式は、そのうちの1日だけである。
 50年あるいは100年のなかの1日のために、仮設スタンドを作って、すぐ取り壊すのは、大きなムダである。
 世界の大部分の人は、オリンピックをテレビで見る。
 数十億人のテレビ視聴者を考えれば、1万5千人の観客を増やすことに、ほとんど意味はない。
 新国立競技場建設計画の見直しは当然であるが、このさいオリンピックのためではなく、スポーツ施設の未来像を考えに入れて見直して欲しい。


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官製談合? 所沢市 総合福祉センター建設工事 落札率99.9% (埼玉新聞読者)
2015-06-09 19:07:18

所沢市の公共事業の落札率は95%以上が多く、99.9%という公共事業もあるようです(※1)。

一般的に、95%以上を「談合の疑いが極めて強い」、落札率 90%~95%を「 談合の疑いがある」とされています(※2、※3)。

つまり、所沢市の公共事業は「 談合 」と判断される水準でしょう。


所沢市の工事請負業者等指名委員会は「 所沢市の部長職 」によって構成されています(※4)。


もし、所沢市の幹部職員が落札者に対して、請負業者という弱味につけこみ、高い落札率を条件とした幹部職員への天下りの斡旋やなんらかの利益供与を要求しているのならば、市幹部という立場を悪用した市民に対する「 背任 」になりますよね。


実際、市幹部職員が雪見障子やガラスを業者から受け取っていたとして議会で問題提起されたことがあります(※5)。


所沢市の高い落札率をみると、このような腐敗が所沢市で常態化していると考えてしまいますね。





※1
所沢市公共事業: 質疑が足りなかったのではないか ~ 高い落札率(落札率99.9%)



総合福祉センター建設(建築)工事

 入札は一般入札であるが、応募は「平岩・本橋特定建設工事共同企業体」1社のみである。

また入札額は第1回、第2回とも予定価格をオーバー、(一般的には2回の入札で落札されない場合、入札は不調)備考欄に第1回見積合わせで落札と記載あり。
数量を指定した電子入札であると思われるのに、「何の見積合わせ」を「何の為に行ったのか」疑問が残る。

そして落札率99.9%。

また総合福祉センターの建築、電気、機械設備の合計落札額は26億820万円,予算は26億2,608万円で全体の落札率は99.31%である。

余りに落札率が高くはないか。

また総合福祉センターは延床面積が6,158.6㎡、この落札金額では423,505円/㎡である。

因みに2007年の東京都内のRCマンションは230,000円/㎡(総合研究所、工事費)。

福祉センターの建設事例として広島県安佐南区地域福祉センターは(平成18年)工事費17億5,732万円、305,460円/㎡である。
同区内の他の5施設の工事費を比較検討し建設工事費を㎡単価で26%削減したと公表している。

また、富岡公民館空調設備改修工事の入札には、入札者14社、落札率は95.48%。

何故同時期に入札をおこなった総合福祉センターの(機械設備)落札率が98.57%で富岡公民館の空調は95.48%なのか。

95.48%で総合福祉センターの(機械設備)が落札されれば1,400万円程度が節約でき、建設・電気設備をあわせた全体がこの比率で落札されればおよそ1億円が節約できていた。

「傍聴席」 所沢の民主主義をサポートするささやかなメディア…
http://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/41550658.html



※2
各工事の落札率が 95%以上を「談合の疑いが極めて強い」、落札率 90%~95%を「 談合の疑い. がある」とされている。
http://www.ombudsman.jp/taikai/6-rakusatsu.pdf#search='%E8%AB%87%E5%90%88++%E8%90%BD%E6%9C%AD%E7%8E%87++95%25'
http://www.ombudsman.jp/taikai/6-rakusatsu.pdf


※3
落札率

予定価格に対する落札額の割合。
100%に近いほど落札業者の利益が大きく、談合によって落札率が上がれば、それだけ税金が無駄遣いされることになる。
全国市民オンブズマン連絡会議などは「90%以上は談合の疑いがあり、95%はその疑いが極めて強い」と指摘している。

(2011-10-16 朝日新聞 朝刊 茨城 1地方)
http://kotobank.jp/word/%E8%90%BD%E6%9C%AD%E7%8E%87-885812


※4
所沢市工事請負業者等指名委員会規程
http://www1.g-reiki.net/tokorozawa/reiki_honbun/e309RG00000203.html#e000000048


※5
所沢市 官製談合 疑惑
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%3A%E6%89%80%E6%B2%A2%E5%B8%82




blog: 官製談合? 所沢市 総合福祉センター建設工事 落札率99.9%
http:// blog.livedoor.jp/tokorozawalivedor/
 
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