サッカー日誌 / 2016年11月23日


五輪用体育館の建設(下)


中規模競技場の整備を

活用されている代々木第二

★大競技場に付属
 1964年東京オリンピックのために建設された競技施設のなかで、特定スポーツのために活用されているのは、国立代々木競技場第二体育館ではないか?
 東京の原宿駅近くにある。代々木第一体育館に附属した小体育館である。
 スポーツ・ファンには「バスケットボール競技場」として知られている。
 1964年東京オリンピックのときにバスケットボールの会場だった。その後、国内のトップレベルのバスケットボールの試合で、よく使われている。
 1万人収容の観客席を持つ第一体育館は、1964年東京オリンピックのときには、水泳会場だった。
 しかし、オリンピックの後で水泳競技会の会場になったことは、ほとんどない。
 1万人収容のスタンドは、必要ないからである。

★3,000人収容の体育館
 第一体育館は、ロック・コンサートなどのイベント会場として使われることが多い。
 大きな体育館は、日常のスポーツ競技会には使い難い。使用料も高い。
 スポーツ施設というよりは、興業施設である。
 第二体育館の観客席は、約3,000人収容である。
 室内競技のスポーツ団体が、国内競技会で集められる観客数にとって「手ごろ」である。
 使用料は多くの場合、観客席数に比例するから小体育館のほうが安い。
 また、観客にとって、小体育館のほうが見やすい。
 1万人収容の体育館では、遠くのほうを見るには、双眼鏡が必要である。
 3,000人収容程度の体育館では、スタンドとコートが近いので迫力いっぱいである。

★「手ごろな」大きさ
 代々木第二体育館は、バスケットボール以外に、卓球やバドミントンなど他のスポーツで使われている。
 また、町の音楽サークルのコンサートなど、市民文化イベント会場にもなっている。
 使いやすい「手ごろな」大きさだからである。
 こういう例を考えると、2020年東京オリンピックのための「有明アリーナ」建設に、スポーツ団体が固執するのは賢明でないように思う。
 決勝戦の会場は既存の大体育館でいい。
 オリンピックのときに、バレーボール、バスケットボールなどは、1次リーグの試合が多く行われるだろう。
 そのための中規模の体育館を整備することに力を注いだほうがいい。
 中規模体育館を各地に作り、オリンピックのあとに活用する方策を考えるべきではないか?


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