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ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




山王のお屋敷。大田区山王2-12。2009(平成21)年4月12日

JR東海道本線の大森駅のすこし北から線路に沿って南へ続く大田区山王1~3丁目は、線路の西はすぐ台地になっている。写真の住宅は大森駅に間近の、海抜20mの線を越えたあたりで、そこからすぐ西の大森射的場跡の碑のところが23mでこの辺りでは最高地点のようだ。
大森駅の西の高台には、「八景園」という遊園地があった。海の眺めや桜・梅の花を楽しみ料理屋もあるという場所。1884(明治20)年の開園で1万坪くらいあったらしい。そのうち、そんな優雅な楽しみは廃れて、たぶん海岸よりの享楽的な方へ人気が移ったのかと思うが、大正末には閉業、1922(大正11)年から1924(大正13)年にかけて区画分譲されて住宅地になった。写真の住宅がそれによるのかどうかは知らないが可能性はありそう。昭和22年の航空写真に写っているので戦前からある家だろう。クリーム色の壁の部分は増築した部屋だろう。
家の裏(南)は闇坂(くらやみざか)で、1枚目写真左の白い塀(今はより高級感のある煉瓦塀に改修されている)は「大森山王館八景園」というマンション。
2016年頃に取り壊されて現在はマンションと3階建て住居に替わった。



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