
日本橋特別出張所。中央区日本橋蛎殻町1-31。1987(昭和62)年頃
新大橋通りのかつて富士銀行があった交差点から南に入ったところ。東京市日本橋区の区役所だったのが、中央区が成立して中央区役所日本橋支所となり、さらに特別出張所になったものだ。竣工:昭和5年、設計:東京市。
k-kai氏の「廃景録>消えた近代建築>中央区日本橋特別出張所」で言っているように、けっこう大きい建物で、上の写真では上部と右側の半分ほどが切れてしまっている。写真では西日のせいでスクラッチタイルの色に見えなくもないが、全体を白く塗ってある。「窓と窓の間がスクラッチタイル」というのは「廃景録」の記述で気がついた。縦長の窓、丸くした角に持ってきた正面玄関と、古いビルの特長は持っているのだが、大味というかどうも魅力に欠ける建物のように感じられる。
現在は建て変わって、区役所の出張所、区民施設、公会堂(日本橋劇場)が入る「日本橋区民センター」という名称のビルになった。このビルが変にゴタゴタしたすっきりしない建物である。
左:日本橋特別出張所・西側。1987(昭和62)年4月29日
右:南側、日本橋公会堂の入口の方から見る。1996(平成8)年5月6日

正面右の掲示板。1991(平成3)年
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