ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



堀留庵。中央区日本橋堀留町1-8
1987年9月6日

人形町通りの人形町交差点から2本北の横町を西へ入ってすぐの、裏通りとの角にある日本そば屋。今は小さな5階建てのビルに建替わっている。普通の蕎麦屋として、今も続いている。いつ頃の開店だか知らないが、昭和40年代だろうか?
左手奥のビルは「三井銀行」の看板が架かるビルで、正面は人形通りに面している。撮影時の名称は「室町建物堀留ビル」(1977年築、8階建。現在は「さくら堀留ビル」。三井銀行がさくら銀行に改称されたのに伴う変更だろうか?)で、1階が「三井銀行堀留支店」。その右は「東京綿布株式会社」と「仙ちゃん」という居酒屋。その2軒と堀留庵が古い建物だが、戦後間もなく建てられた家と思われる。昭和22年の航空写真を見ると、人形町通りから堀留公園への「楽屋新道」(「岩代稲荷神社」参照)の北側に沿って、建物疎開がおこなわれたように見えるのだ。
東京綿布と仙ちゃんのところはしばらく空き地だったが、最近「コルティーレ日本橋人形町」(2018年3月築、10階建15戸)という賃貸マンションが建った。
昭和30年頃の火保図に、堀留庵の四つ角の西の角が「割烹 楽屋」となっている。また、「堀口商店」ですでに述べたが、「楽屋湯」も載っていて、楽屋新道は意外とその名称が知られていたのかもしれない。

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