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ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





松岡九段ビル。千代田区九段南2-2
上:1989(平成1)年4月2日
左:2002(平成14)年1月26日

靖国通りの九段坂の上にある雑居ビル。『日本近代建築総覧』に「千代田会館(旧旅館松葉館)、九段南2-1、建築年=昭和4年、構造=RC3、設計=横川工務所、施工=大塚組、地下室有り、おすすめ品」で載っている。今のビルには「松岡九段ビル」と看板が出ているが、1958年の区分地図および1969年の住宅地図では「千代田会館」である。『近代建築ガイドブック[関東編]』(東京建築探偵団著、鹿島出版会、昭和57年、2300円)でも名称は「千代田会館(旅館松葉館)」だが、その写真には「松岡九段ビル」の字が写っている。
外壁をパネルで覆って古いビルに見えないように改装されているが、『分離派建築博物館>各地の建築物』には、「竣工時の写真を見るとベイ・ウィンドウや放物線形窓,緩い曲面などにより表現主義的な雰囲気を感じさせる」「建物の裏側やパネルの隙間から顔をのぞかせる放物線形窓でどうにか往時の姿を偲ぶことができる」とあり、旧の外観に戻したらレトロな人気のビルになるのでは、と言っている。竣工時の写真も載っていて、4階を増築したと分かる。不動産のサイトに「竣工1955年」としてあるのがあった。増築した時かもしれない。
雅万歩>靖国通り(2013.11.27)』では、軍人会館(現・九段会館)や偕行社と共に、多くの軍人に利用された高級旅館だったのだろう、としている。



にっかつ1980年3月公開の映画『団鬼六 少女縛り絵図』より。このアングルの映像しか出てこないのが残念。

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