ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ももや、銀華。千代田区有楽町2-8。1985(昭和60)年

JR有楽町駅を銀座方向へ出ると、今では目の前に「有楽町イトシア」が建っているわけだが、イトシアとJRのガードに挟まれた三角形の土地は、イトシアの再開発からは外されたようで、昔のまま―戦後まもなく建ったと思われる木造2階建てを主とした家並み―の景観が残っている。北の角の「百果園」その隣の「中国料理 中園亭」などは古くからある店のようだ。
イトシアが建ったところも、以前は似たようなごちゃごちゃした街区があって、『江戸東京 街の履歴書(4)』(班目文雄著、原書房、1992年、2300円)では、「朝日街、中央街という人だけ通る小路の両側に喫茶店やパチンコ屋が並んでいる」とある。
上の写真は、街区の南側を有楽町マリオンの裏から撮った写真。右奥への路地が、今では「有楽町中央通り」と言うらしいが、『街の履歴書』に「中央街」とあるから昔からあった通りの名前らしい。
上の写真の角の家は1階が「mt sand’s」と読めるテイクアウトの軽食店だろうか? 2階が「喫茶店 ももや」で、壁の「アートコーヒー」はコーヒーの銘柄なのだろう。期待もせずに検索したら『東京カフェデイズ>「ももや」の小さな復活』というサイトがあった。1949(昭和24)年に創業し、2007(平成19)年5月まで58年間も営業していた、という。
下の写真は上の写真の左枠外にあったパチンコ屋。2階が「白鳥」というゲームコーナーだが、1969年の住宅地図では「喫茶白鳥」。今では「DUO」というパチンコ屋。上の写真に写っている5軒ほどの店もDUOになっている。



パチンコ大丸。有楽町2-8。1987(昭和62)年10月4日

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