ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



ニュー東京ビル。千代田区有楽町2-2
1988(昭和63)年2月21日

晴海通りの有楽町マリオン(旧日劇)の向かい側にあったビル。「株式会社ニユートーキヨー」の本社ビルだったから「ニユートーキヨービル」だったのかもしれない。1階のビヤホールで知られていたかと思う。
ニユートーキヨー>歴史』及び『ウィキペディア>ニユートーキヨー』によると、「昭和32年(1957)10月 9日、本社ビル(地下2階、地上9階建-約3,500坪)の新築完成」で、それが写真のビル。それ以前には昭和12年(1937)6月に竣工した5階建てのビルがあった。当時は外堀があり、そこを渡す数寄屋橋の際に建ったわけだ。そのビルを、敷地を倍以上に拡張して建て直した。1978(昭和53)年、1階の外装をレンガ造りに改装。2015(平成27)年3月8日、数寄屋橋本店ビル、老朽化と再開発のためこの日で営業終了。2018(平成30)年10月、数寄屋橋本店ビル跡地に「ヒューリックスクエア東京」が開業。

写真にはビルの右下に「ニュー東宝 シネマ1、シネマ2」の看板がかかっている。ビルの3階と地下にあった映画館だ。『港町キネマ通り>有楽座』によると、ビルの竣工時に地下に「スキヤバシ大映」、3階に「ニュー東宝」の2館があったらしい。1972(昭和47)年5月、大映が撤退してから「ニュー東宝シネマ1、2」と改名した。1995(平成7)年6月から3階の「ニュー東宝シネマ」の1館となって、アクション映画を主に上映したという。2005(平成17)年4月に大改修して「有楽座」として開館した。ビルが立て直しのため閉鎖されるまで続いたようである。

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