ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




橋本家住宅。文京区西片2-8。左:1988(昭和63)年10月10日、右:2000(平成12)年5月5日

1998(平成10)年に国登録有形文化財に指定されていて、文化庁の『国指定文化財等データベース』によれば、1933(昭和8)年の建築の洋館。解説文に「木造2階建の洋館で玄関回りを除く階下をモルタル塗、階上をドイツ壁とする。見切りをとらずに仕様を変える外壁仕上げは珍しい。玄関上部バルコニー手摺りの親柱意匠も特徴的。寄棟を切り落とした袴腰型の妻面に木部を現してハーフティンバー風とする」とある。
ドイツ壁とは、モルタル塗りの表面を小さい凹凸があるように仕上げたもので、大正から昭和初期にはやったようだ。近年はほとんど行われないという。装飾的に壁の一部だけ(戸袋など)をドイツ壁にしている場合も見かける。ドイツで一般的なのかどうかは知らない。
西片町会』によると、「医学者の住居」として建てられたという。また、『歴史・文化のまちづくりニュース』には「当初は橋本医院としての併用住宅」としている。


O邸。西片2-4。2000(平成12)年5月5日

橋本家住宅から南へすぐのところにあった家。古い航空写真で見ると、母屋から南に突き出ている部分を洋館にしたように見える。『落合道人>旧山手の西片町を歩いてみる』に全体を撮った写真が載っている。

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