ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




浜川橋。品川区東大井2-27・28。2015(平成27)年5月30日

浜川橋は旧東海道が立会川を渡している橋。浜川とはこの辺りの地名だったもので、浜川小学校、浜川中学校、浜川公園、新浜川公園、浜川ポンプ所、などが立会川の両岸に点在している。
天祖諏訪神社>東京あれこれ』で『大正風俗スケッチ 東京あれこれ』(竹内茂雄 画/文、1987年、国書刊行会)という本の、立会川に関係した6作品を見ることができる。大正3年の日付のある「なみだ橋と立会川河岸の魚市」の絵があり、その文章には「歴史的背景を知ってか知らぬでか大正時代に大井町役場は橋標を「はまかわばし」に代えてしまった。なみだ橋では昔の暗い史実を忌み嫌ったのかもしれないが残念な事である。」として、「それから五十年経っても「はまかわばし」といっても知る人は少ない「なみだ橋」といえば知らない人は無いくらい、庶民に馴染み深く溶け込んでいる。」のだそうだ。
欄干はコンクリート製で三連アーチを並べた低いもので、かさ上げしている。「昭和九年十二月竣工」のプレートが親柱にはまっている。親柱の上の街灯は複製されたもので、平成19年3月末に設置された。


浜川橋。2015(平成27)年5月30日



弁天橋。大井2-28・24。2015(平成27)年5月30日

浜川橋の一つ上流に架かるのが弁天橋。南に渡ると(上の写真は北を見ている)天祖諏訪神社があり、境内には厳島神社も祭られていて、そこからの命名らしい。親柱に「昭和六年八月竣工」のプレートがはめられている。欄干は浜川橋と同様に低いので、四角い鉄パイプでかさ上げしている。欄干の柱の間に鉄枠をはめているのが珍しい。


弁天橋。2015(平成27)年5月30日

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