日本大学法学部図書館の向かい側にある日大通信教育部の先代のビル。建て替わったビルは6階建て、1階は石張り2階以上の壁には茶系の渋い色のタイルを貼って古風に見せた外観だ。あまり階数も高くしないで、先代のビルの面影を伝えようということなのだろうか。
『日本近代建築総覧』では「桜門ビル、建築年=昭和初期、構造=RC4階建」としかない。日大が建てたものなのかどうかも分からない。日大が建てたとすれば、元から校舎ではなく、事務所や校友会―日大の校友会の下部組織を桜友会というらしい―が使うための建物だろう。
この建物を取り上げたサイトに、『廃景録>消えた近代建築>桜門ビル』と『Site Y.M. 建築・都市徘徊>失われた近代建築 in Tokyo >桜門ビル』がある。解体されたのは2002(平成14)年で、現在のビルは2003年12月の竣工という。