ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




菅沼書店。品川区南品川1-3。2000(平成12)年3月1日

旧東海道を目黒川に架かる品川橋を渡って南へいったところ。南品川商店街―現在の街灯では「品川宿場通り商会」の標示―の小さな出桁造りの商家だ。最近はこの程度の規模の書店はかなり減ってしまっている。この店もストリートビューで見るとシャッターが下りていて営業しているのかどうか心配である。
「菅沼書店」というと北品川の丸屋履物店の隣にあった本屋が同じ名前だった。ネットでは南品川の店を「㈲菅沼書店本店」としているので本店・支店の関係だったのかもしれない。



旧杉本商店。南品川1-8。2000(平成12)年3月1日

南品川1丁目の範囲で旧東海道沿いに残っている戦前築の建物は、今では菅沼書店の他には北の端の交番だった建物と南の端の銅板貼り看板建築だけかと見ていたが、その看板建築が2014年10月に取り壊されたという(『東京ダウンタウンストリート1980's>東海道品川宿を歩く~その三十九:南品川再訪』)。
旧東海道と南馬場通りの交差点に向いた面と二つの通りに向いた1間分を銅板貼りの看板建築にした商家は、1981年の住宅地図では「杉本商店」。なんの商売かと思っていたら、『東京―昭和の記憶―>旧東海道 品川宿(page 3)』に1983年撮影の写真があり、「看板に「焼海苔問屋」と記されている銅板張りの商家」と解説されていた。

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