ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



富国ビル。神奈川県横浜市中区本町2-21。左:1987(昭和62)年8月9日、右:2000(平成12)年7月9日

本町通りの三井銀行(現三井住友銀行)横浜支店の隣にあった。関東大震災の前の1920(大正9)年に完成したビルで、日本海上保険の横浜支店として建てられたという。「富国ビル」の名称は富国運輸という会社のビルになっているためだ。
小市民の散歩行こうぜ>西洋建築を訪ねて>海岸通り紀行」によると、昭和20年の終戦直前まで日本海上保険(後に日本火災海上保険、現在の日本興亜損害保険)が使い、昭和35年8月に富国運輸会社が日本相互銀行から買収して4階建てに改修したという。3階建てのビルが上に増築するのはしかたがないことで、このビルはそう目障りでもない。
2002年8月に解体されて、現在建っているビルは「心導会御神座ビル」というらしい。

左:2002(平成14)年1月19日、右:2000(平成12)年7月9日


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