ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




三井銀行横浜支店。神奈川県横浜市中区本町2-20。1987(昭和62)年8月9日

本町通りの中央あたりに、「三井住友銀行横浜支店」として今もこのビルのままで営業が続いている。現在、こんなクラシックな建物で銀行が普通に業務をしているところはほとんどないと思う。
日本橋室町の三井本館を設計したトローブリッジ&リヴィングストン(Trowbridge & Livingston)社の設計、清水組の施工で1931(昭和6)年に竣工した。T&Lは当時ニューヨークでは大手の建築事務所だったらしい。三井銀行の建物を他にもいくつか手がけている。


左:1988(昭和63)年8月6日、右:1987(昭和62)年8月9日

アメリカの建築事務所の設計だと知ると、建物から受け取る感じがアメリカ的なすっきりと乾いたものになる。日本的な情調があまりないというか…。西洋の様式建築だからないのは当たり前だし、だれの設計かなどという知識がなくても外観から受ける感じは変らないはずだが、ぼくは人の言うことにすぐ影響されるから知識によって感覚が左右されてしまうのである。


左:さくら銀行 2000(平成12)年7月9日、右:三井住友銀行 2002(平成14)年1月19日

三井銀行は1990(平成2)年、太陽神戸銀行と合併して「太陽神戸三井銀行」になるが、この名称は暫定的なもので、1992年に「さくら銀行」と名称を変更する。2001年4月1日、住友銀行との合併により「三井住友銀行」となる。
太陽神戸三井銀行となったときは、そのうちに太陽神戸三井三菱住友銀行になりはしないかと心配したが半分的中してしまった。

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