ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




松屋通りの王子製紙。中央区銀座4-7。1987(昭和62)年4月29日

街灯に「松屋通り」という表示あるが、銀座松屋の南側の横町。奥が松屋のある中央通り。写真画面の半分近くを王子製紙の本社ビルが占めているのだが目立たない。位置は銀座三越の裏になる。
建物は昭和10年頃の地図に「富士製紙KK(コ)(五)」とあるものだろう。その平面図と上の写真とで、ビルの奥半分は戦後の増築らしい。増築部分には窓と窓の間が出っ張っていない。



王子製紙(裏側)。1988(昭和63)年3月6日


王子製紙の正面
1988(昭和63)年2月21日

王子製紙は1873年に渋沢栄一が設立した抄紙会社が1893年創業地の地名を冠して王子製紙株式会社と名称変更したのに始まるが、「現在の王子製紙は1949年に苫小牧製紙株式会社として設立されたのに始まる。その後、王子製紙工業、王子製紙、新王子製紙とみたび社名を改めたのち、1996(平成8)年10月、現社名の王子製紙に復帰して今日に至っている」(社史の杜>王子製紙社史)。詳しく調べると大変なことになるので会社の歴史はここまで。昨年(2006)は北越製紙にTOBを仕掛けてニュースになった。

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