今週は、週明けからトラブルに見舞われ少々へヴィな1週間でした。
ただ、今日は大阪で官庁折衝があったので昨夜から大阪に入り、久しぶりにアインザッツでリベラ33さん、MICKEYさんと再会。時間を忘れて大いに盛り上がり、すっかりリフレッシュさせてもらいました。
そのアインザッツで、グレゴリア聖歌の話題から「教会音楽の父」といわれるパレストリーナの話になり、連想ゲーム風にプフィッツナーのオペラ「パレストリーナ」の前奏曲を聴いてみようということになりました。
昨日聴いたのはサヴァリッシュ指揮によるもので、この演奏もとても良かった。
このオペラは3幕もので少々長いのですが、私は以前からこのオペラの前奏曲が大好きで、ときどき取り出しては聴いていました。
私の愛聴盤は、ライトナー指揮のベルリンフィル盤です。
もう一枚持っているティーレマン指揮によるベルリンドイツオペラ管弦楽団盤も、しなやかでとても美しい演奏なのですが、「訴えかける力」という点でこのライトナー盤は傑出しています。
今日出張から帰って久しぶりに聴いてみましたが、その印象をますます強くしました。
第1幕の前奏曲、独特の神秘的な響きがします。
ロマンティックでかつ静謐感に満ちた音楽。後期ロマン派の音楽にも聴こえるし、古くルネサンス期の音楽にも聴こえる。またオーボエが奏でる響きを聴いていると、私はそこに日本の笙や篳篥(ひちりき)の響きも感じます。
そして中間部で登場するティンパニの雷鳴のようなトレモロには、思わず鳥肌が・・・。
ほんとに不思議な音楽ですね。
私は、この曲が、ワーグナーのローエングリン第1幕の前奏曲のあとにそっと続けて演奏されても、ちっとも驚かないでしょう。
第2幕はトリエント宗教会議の場面ですから、前奏曲も第1幕とはまったく異なり強い表情を見せます。
そして続く第3幕の前奏曲では、また第1幕の雰囲気に戻ります。
この前奏曲は、第1幕の前奏曲と比べても、より祈りに満ちた感動的な音楽だと思います。第1幕の前奏曲がローエングリンだとすると、第3幕の前奏曲はパルシファルのイメージでしょうか。
とにかく美しい音楽ですよ。
まだお聴きになっていない方がいらっしゃれば、ぜひ一度聴いてみてください。
ちなみにこのオペラ「パレストリーナ」について、トーマス・マンは次のように表現しています。
「『パレストリーナ』では一切のものが過去に向いている。『パレストリーナ』を支配しているのは死への共感だ。」と。
また、プフィッツナーには、この「パレストリーナ」以外にも小交響曲等素敵な作品がたくさんありますので、また機会を見てご紹介したいと思います。
ところで、いつもコメントをくださるウィーン留学中のzauber-tonさんは、ガッティ指揮のウィーンフィルの定期演奏会で最近この曲を聴かれたそうです。
日本ではあまりプログラムにも載りませんから、生でしかもウィーンフィルの演奏と聞けば、本当に私も聴いてみたい・・・。
■プフィッツナー : 歌劇「パレストリーナ」から3つの前奏曲
■フェルディナント・ライトナー指揮
■ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
■録音:1959年 DG
ただ、今日は大阪で官庁折衝があったので昨夜から大阪に入り、久しぶりにアインザッツでリベラ33さん、MICKEYさんと再会。時間を忘れて大いに盛り上がり、すっかりリフレッシュさせてもらいました。
そのアインザッツで、グレゴリア聖歌の話題から「教会音楽の父」といわれるパレストリーナの話になり、連想ゲーム風にプフィッツナーのオペラ「パレストリーナ」の前奏曲を聴いてみようということになりました。
昨日聴いたのはサヴァリッシュ指揮によるもので、この演奏もとても良かった。
このオペラは3幕もので少々長いのですが、私は以前からこのオペラの前奏曲が大好きで、ときどき取り出しては聴いていました。
私の愛聴盤は、ライトナー指揮のベルリンフィル盤です。
もう一枚持っているティーレマン指揮によるベルリンドイツオペラ管弦楽団盤も、しなやかでとても美しい演奏なのですが、「訴えかける力」という点でこのライトナー盤は傑出しています。
今日出張から帰って久しぶりに聴いてみましたが、その印象をますます強くしました。
第1幕の前奏曲、独特の神秘的な響きがします。
ロマンティックでかつ静謐感に満ちた音楽。後期ロマン派の音楽にも聴こえるし、古くルネサンス期の音楽にも聴こえる。またオーボエが奏でる響きを聴いていると、私はそこに日本の笙や篳篥(ひちりき)の響きも感じます。
そして中間部で登場するティンパニの雷鳴のようなトレモロには、思わず鳥肌が・・・。
ほんとに不思議な音楽ですね。
私は、この曲が、ワーグナーのローエングリン第1幕の前奏曲のあとにそっと続けて演奏されても、ちっとも驚かないでしょう。
第2幕はトリエント宗教会議の場面ですから、前奏曲も第1幕とはまったく異なり強い表情を見せます。
そして続く第3幕の前奏曲では、また第1幕の雰囲気に戻ります。
この前奏曲は、第1幕の前奏曲と比べても、より祈りに満ちた感動的な音楽だと思います。第1幕の前奏曲がローエングリンだとすると、第3幕の前奏曲はパルシファルのイメージでしょうか。
とにかく美しい音楽ですよ。
まだお聴きになっていない方がいらっしゃれば、ぜひ一度聴いてみてください。
ちなみにこのオペラ「パレストリーナ」について、トーマス・マンは次のように表現しています。
「『パレストリーナ』では一切のものが過去に向いている。『パレストリーナ』を支配しているのは死への共感だ。」と。
また、プフィッツナーには、この「パレストリーナ」以外にも小交響曲等素敵な作品がたくさんありますので、また機会を見てご紹介したいと思います。
ところで、いつもコメントをくださるウィーン留学中のzauber-tonさんは、ガッティ指揮のウィーンフィルの定期演奏会で最近この曲を聴かれたそうです。
日本ではあまりプログラムにも載りませんから、生でしかもウィーンフィルの演奏と聞けば、本当に私も聴いてみたい・・・。
■プフィッツナー : 歌劇「パレストリーナ」から3つの前奏曲
■フェルディナント・ライトナー指揮
■ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
■録音:1959年 DG
アインザッツでのひとときはいつもあっという間に過ぎてしまいますが、それがまたいいのでしょうね。
またお合いできることを全力でお待ちしております!
この曲、本当に美しく、私も鳥肌が立ちました!録音も探そうと思っています。
ウィーンフィルの音色にはもちろんピッタリでしたが、ガッティにもこういう曲との相性がとてもいいのではと思いました。
余談ですが、今指揮科の伴奏で先月聴いたショスタコの9番を弾いています。弾いていてあの時の何ともいえない爽快感がよみがえってきます(笑)あの録音、出ないかななんて思ってます。
先日は、本当に楽しいひとときを過ごさせていただきました。
また大阪へ出張した時は、寄らせていただきますね。
ありがとうございました。
先日は本当にありがとうございました。
朝が早いのに、引き止めてしまって申し訳ありませんでした。
また近いうちにお目にかかりましょう。
この曲、ウィーンフィルに絶対ピッタリだと思うんです。
その意味でもZauber-tonさんが羨ましいです。
ところで、ご紹介しているこのライトナー盤は廉価盤ですし、演奏・選曲とも良いのでお薦めできますよ。
>ショスタコの9番・・・
このあいだのVPOの定期の演奏は、本当に素晴らしかったですね。日本でもFMで流れたようです。
しかも若杉さんとは。実演で聴きたかったけど、FMで聴けただけでも幸運でした。
秋には若杉/N響の定期を聴きに上京しようかと目論んでいます。
追記
DVD見ました!素晴らしい音楽を楽しめました。大萩氏のヴィラ=ローボスは特に良かったです。
若杉さんのプフィッツナーですか。聴きそびれてしまいました。
あー、残念!
秋、若杉さん、N響・・・、いいですねぇ。
是非いらしてください。是非ご一緒しましょう。
ありがとうございました。