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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

笑っちゃうよね 肋骨が2本折れてたんだって

2013-12-09 22:10:42 | よしなしごと
 病気の話は老人専科で嫌われるもとなのは重々承知。
 
 転倒したのは数日前。打ったのは左半身。
 その折はなんともなかったのが、睡眠中の寝返り時に激痛。
 翌日病院へ走る。
 出迎えたのは、たまたまその医院の担当医が留守で、大学病院から出張の若い医師。
 痛みが出たのが転倒してから数時間後と聞いて、「あ、それは打撲の典型的症状です」と、私の「ひょっとしたら肋骨が…」という訴えにもかかわらず、レントゲン等の証拠調べもなく却下。

 
        岐阜ステイション              名古屋栄

 打撲で済んだということで半分は安心したのだが痛みは引かない。咳をしたり洟をかんでも痛い。左手を動かすのもままならぬ。寝返りなど体をひねるのに激痛を伴う。

 ただし、普通に立っていたり、歩いていたり、座っていると、通奏低音のような不快感と鈍痛があるものの耐えられないわけではない。
 この間、二回名古屋へ出た。一回などは8,000歩ほどを歩いた。

 
         名古屋駅・1                 名古屋駅・2    
   
 しかし、いずれにしても痛みは治まらないので前回より数日後の今日、改めて病院へ。
 裁判でいうなら二審への上訴。
 今回は専門の担当医。
 症状を聞いて即、証拠調べ。
 今度はレントゲンだ。

 待つことしばし。
 診察室へ招じられるやパソコンの画面に写し出された私のいとも美しい肋骨の曲線模様を眺め、指揮棒のようなもので指し示しながらで、「あ、こことこことで折れていて、しかもちょっとずれてますねぇ」とのご宣告。
 かくて二審の判決はこちらの勝訴。
 本来なら「勝訴」と書いたカードをもって、玄関先に満を持している支持者に示すところだが、そんなものはいやしない。

 
         名古屋駅・3            かつて大名古屋ビルヂングがあった所
 
 で、痛み止めと、一人でも貼れる膏薬と、それに患部を締め付けるコルセットを支給されることに。今や、一八世紀の貴婦人もかくやとばかりに優雅なコルセット姿でベルサイユ宮殿ならぬわがうさぎ小屋を闊歩している次第。

 しかしこの間、二回にわたって名古屋の会合などに出かけ、何ごともなきかのようにたおやかな談笑などを重ねてきた私、なんという鈍感なことか。
 生きるとは、肉体的にも精神的にも、撃たれ続けることだという貧乏根性が骨身に(特に今回は、左第六と第七の肋骨に)沁み込んでいるからこその習性なのだと思う。

           
           どういうわけか刈谷駅南口からのサンセット 12.5

 結果としてふたつの飲み会をキャンセル。自分の体よりそっちのほうが残念だとは一体どういう根性なのだ。
 私をお誘い下さるみなさん、来週以降ならなんとか耐えうるはず。
 ただし、女性の場合にはコルセットをかなぐり捨ててでも直ちに馳せ参じる所存。
 

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書かずもがなの愚痴と半径五メートルの紅葉

2013-12-07 23:50:56 | 花便り&花をめぐって
 転倒をして肋骨を強打。
 その折はなんともなく、帰宅して風呂へも入り、PCをいじってから就寝。
 寝返りをうとうとしたら激痛。睡眠もままならず朝まで悶々と。
 翌日外科へ。
 そのように数時間を経過して痛みが出るのは、肋骨の損傷ではなくて打撲だとのこと。
 湿布薬をくれて、数日してなお痛みがあるようならまた来なさいと追い返された。

 
           桑                 山椒(鉢植え)

 悪いことは重なるもので、翌日、久しぶりに人出の多い街へ出たせいか、今年二度目の風邪。
 9月中旬の一度目は、こじらせて急性気管支炎で一週間の入院を余儀なくさせられたので、今回は始めっから抗生物質も含めた種々の薬で迎撃。

 この二日間というもの、左脇から背中にかけての絶えざる鈍痛と体を捻ったり左手でものを掴もうとするたびに走る痛み、加えて風邪による喉と鼻の痛みや不快感(幸い前回とちがって熱はない)というの二重苦のなかであえいでいる。

 
                公孫樹と桜(いずれも鉢植え)
 
 8日は所要で出かけねばならないので、大事を取って二日とも半日ほどは臥せっていた。
 お陰で情報は新聞とネットからのみ。
 書物は一行も目を通していない。
 図書館への返済が三日後に迫っている専門書があるが、期日までの読破は諦めて継続して借りるようにしようと思う。

  
                    ユキヤナギ 二態

 その間、特定秘密保護法案の強行採決などがあって、内憂外患といったところだが、焦ったところで致し方なかろう。
 安倍政権へのお灸はともかく、まずはこちらのコンディションを整えねば。

  
                 紅梅とアケビ(いずれも鉢植え)

 風邪の方は多分明日には多少良くなるだろう(と楽観)。
 肋骨の方はじっとしている段には不快感のみで済むから、明日(日曜)の外出はなんとかクリアーして、明後日に「治りゃあせんぞね」と医者を再訪するほかない。

 生きて動いているからこそ転倒もする、世間並みに呼吸をしているからこそ風邪も引く、などとうそぶいているのは達観し過ぎだろう、多分。
 本当は、簡単に転倒したり風邪を拾ってくるような自分とその年齢に、口惜しさと不甲斐なさを覚えているのだが、これもまた愚痴ってみてもなんとも仕方がないことだ。

  
  
                    レンギョウ 四態

先般も述べたが、今年は秋口に入院したりしてことさらに紅葉見物などという機会を失した。そのせいで、前々回は自宅から半径300メートルの紅葉を載せたが、今回は自宅にある建屋から5メートル以内の紅葉を集めてみた。
 今年の紅葉は良かったという話だが、たしかに自宅の数少ない木々や鉢植えがそれぞれ、それなりに色づいている。


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【チャレンジ】短歌もどき試作 十三首

2013-12-05 01:43:47 | ポエムのようなもの
 ほとんどはじめての試みです。写真は、12月3日、夕暮れ時。

          

     ふたたびは逢うか逢わぬかやじろべえ傾く方から一歩退く

     ハンカチの対角線にある寡黙時間がコトリ落ちゆく波紋

     気が抜けたビールのように笑えますほろ苦き澱咀嚼しながら

          

     沈黙のかたちを満たすコップ酒ゆるゆると飲みゆるゆると酔う

     ざっくりと無想の鎌で刈る草を横たえている墓標のごとく

     夜削る鉛筆は鋭く尖れかし自分史記す小さき字のため 

          

     自分史をつつけば赤い不発弾マニュアルなくし錆びゆくままに           
     
     匿名に包囲されてるわがブログ非国民とのコメントが付く

     不都合な星を墜として生き延びた四分の三世紀なおも曲折

            

     自画像に塗れない色が多すぎて結局残るへのへのもへじ

     出てほしくない星も出る地平線私はいつも出遅れた星

     ショスタコの五番はやはりレクイエム若きあの日の私のための

     世の中をはらりと見せる観覧車回ればきりり軋む感傷


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半径300メートルの紅葉とあの少年の日

2013-12-02 15:53:50 | インポート
   
    貸したCDに添えられていた紅葉         私の窓辺の桑

 今年の秋口、いきなり急性気管支炎を患い高熱を出して入院する破目になったので、いくぶん臆病になったせいか遠出をして紅葉を見に出かけることなく秋が終わってしまった。
 今年の紅葉は綺麗だったという評価を聞くとやや残念な気もする。

 

 そこでいくぶん遅いが、郊外に住む利点を活かし、半径300メートル以内で目にした紅葉を列挙してみることとする。
 場所は自宅と春に桜を楽しませてくれるところ(通称、マイお花見ロード)、そして近所の鎮守の森である。

 
 
 都市近郊だからどうしても遠望がない。やはり、山腹のダイナミックな紅葉、広範囲に展開される紅葉のランドスケープには叶わないが、それでも結構目を楽しませてくれる。

   

 あまりにものどかな小春日和の中で、紅葉を見上げながら歩いていると、不意に視界をよぎり、キキーッと鋭い警戒の鳴き声を上げて飛翔するヒヨドリに、なにか不安な思いを掻き立てられる。

      
 
 もう何十年も前、少年の日、ひとりで歩いていた折、ふとこうして不安を覚えたことがあったような気がする。
 それがいつどこで、何に起因するものであったのかは忘却の彼方だ。
 ひょっとして少年の日の終わりを告げるものであったのかもしれない。

 
 
 のどかな中にも少し揺れ動くものを抱きながら、かくて私の秋は終わろうとしている。
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