この時期になると毎年書くことだが、今年も書く。
うちには樹齢40年を超える大きなツツジが二本ある。
一本は赤(というより濃いピンク)である。
もう一本は純白である。いや、あった。
少なくともここ10年ぐらい前まではそうだった。
異変が起きたのは10年ぐらい前だろうか。
純白であった方に2、3輪の赤が咲いたのだ。
どうしたことだろうと思っていたら、赤は年々増えてきた。
今では一枝全体が赤になってしまった。
そればかりではない。
そこから離れた白い花にも赤い斑入りのものが出はじめた。
ようするに、赤が確実にそのテリトリーを広めつつあるのだ。
この分でゆくと、やがてこの白い木が全て赤に染まる日も来そうだ。
もちろんそれまでには長い年月がかかることだろう。
そしてそれが実現した頃には私は生きてはいないだろう。
ところで、もともと赤い木の方だが、こちらは変わりない。
白が進出した形跡はとんと見られず赤いままだ。
ようするに赤が優性遺伝ということかもしれない。
しかし、それにしても個体たるべき木がたくさんあって、それらが
例えば、3:1に分離しているわけではない。
一本の木の中で遺伝子が争っているのだろうか。
階級闘争華やかなりし頃なら、この現象は世のブルジョアジーにと
って脅威であろう。例えば冷戦時代だ。
赤は微動だにせず、白を侵食し続けるのだから。
この結果は、源平の合戦とも異なっている。
平家の赤旗を打ち破ったのは源氏の白旗だった。
しかし、わが家での観測による限り、赤軍がはるかに優勢である。
こうした現象を説明できる知は持ち合わせていない。
そんな時は、古人の格言を借りるに限る。
曰く、「朱に交われば朱くなる」だ。
あ、これって去年もいっている。
来年もおそらくいうだろう。
うちには樹齢40年を超える大きなツツジが二本ある。
一本は赤(というより濃いピンク)である。
もう一本は純白である。いや、あった。
少なくともここ10年ぐらい前まではそうだった。
異変が起きたのは10年ぐらい前だろうか。
純白であった方に2、3輪の赤が咲いたのだ。
どうしたことだろうと思っていたら、赤は年々増えてきた。
今では一枝全体が赤になってしまった。
そればかりではない。
そこから離れた白い花にも赤い斑入りのものが出はじめた。
ようするに、赤が確実にそのテリトリーを広めつつあるのだ。
この分でゆくと、やがてこの白い木が全て赤に染まる日も来そうだ。
もちろんそれまでには長い年月がかかることだろう。
そしてそれが実現した頃には私は生きてはいないだろう。
ところで、もともと赤い木の方だが、こちらは変わりない。
白が進出した形跡はとんと見られず赤いままだ。
ようするに赤が優性遺伝ということかもしれない。
しかし、それにしても個体たるべき木がたくさんあって、それらが
例えば、3:1に分離しているわけではない。
一本の木の中で遺伝子が争っているのだろうか。
階級闘争華やかなりし頃なら、この現象は世のブルジョアジーにと
って脅威であろう。例えば冷戦時代だ。
赤は微動だにせず、白を侵食し続けるのだから。
この結果は、源平の合戦とも異なっている。
平家の赤旗を打ち破ったのは源氏の白旗だった。
しかし、わが家での観測による限り、赤軍がはるかに優勢である。
こうした現象を説明できる知は持ち合わせていない。
そんな時は、古人の格言を借りるに限る。
曰く、「朱に交われば朱くなる」だ。
あ、これって去年もいっている。
来年もおそらくいうだろう。