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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

わが家のツツジ その源平合戦について

2015-04-29 02:32:37 | 日記
 この時期になると毎年書くことだが、今年も書く。
 うちには樹齢40年を超える大きなツツジが二本ある。
 一本は赤(というより濃いピンク)である。
 もう一本は純白である。いや、あった。

        

 少なくともここ10年ぐらい前まではそうだった。
 異変が起きたのは10年ぐらい前だろうか。
 純白であった方に2、3輪の赤が咲いたのだ。


 
 どうしたことだろうと思っていたら、赤は年々増えてきた。
 今では一枝全体が赤になってしまった。
 そればかりではない。
 そこから離れた白い花にも赤い斑入りのものが出はじめた。



 ようするに、赤が確実にそのテリトリーを広めつつあるのだ。
 この分でゆくと、やがてこの白い木が全て赤に染まる日も来そうだ。
 もちろんそれまでには長い年月がかかることだろう。
 そしてそれが実現した頃には私は生きてはいないだろう。

 ところで、もともと赤い木の方だが、こちらは変わりない。
 白が進出した形跡はとんと見られず赤いままだ。
 ようするに赤が優性遺伝ということかもしれない。



 しかし、それにしても個体たるべき木がたくさんあって、それらが
例えば、3:1に分離しているわけではない。
 一本の木の中で遺伝子が争っているのだろうか。
 
 階級闘争華やかなりし頃なら、この現象は世のブルジョアジーにと
って脅威であろう。例えば冷戦時代だ。
 赤は微動だにせず、白を侵食し続けるのだから。



 この結果は、源平の合戦とも異なっている。
 平家の赤旗を打ち破ったのは源氏の白旗だった。
 しかし、わが家での観測による限り、赤軍がはるかに優勢である。

 こうした現象を説明できる知は持ち合わせていない。
 そんな時は、古人の格言を借りるに限る。
 曰く、「朱に交われば朱くなる」だ。
 あ、これって去年もいっている。
 来年もおそらくいうだろう。


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