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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

紅葉を求めて紅梅と出会う・・・?

2010-11-25 00:33:39 | よしなしごと
 小春日和の一日、県立図書館へゆきました。
 借りていた本の返却、それに寄贈本を持っていったのです。

 12月に、名古屋でやっている若い人たちとの勉強会で、西田幾多郎にチャレンジするということで、その参考書も借りてきました。
 今のところチンプンカンプンですから、これから付け焼き刃の勉強です。

     

 例年のように私が定点観測している南京ハゼの木を訪れました。
 幸いほどよく紅葉していました。
 色づいた葉を従えるようにして、白い実が光っています。この実からは蝋がとれ、和ろうそくの原料とされました。

     

 こころなしか例年より実の数が多く、今年はなかなかの豊作のようです。
 今年のあのへんてこな季節変動がこの木には幸いしたのでしょうか。

     
                          今年の夏頃 
 
 実はこの木、私が訪れた県立図書館と路一本を隔てた県立美術館側の門前にあるのですが、この中の庭園の紅葉もなかなかのものなのです。それで期待を込めて歩を進めたのですが、それらしい紅葉は見えません。
 昨年立派に紅葉していたケヤキが枯れたような色合いで立っています。
 今年の季節模様のせいかも知れませんし、あるいはまだ早いのかも知れません。

     
             昨年今頃の美術館庭園の紅葉
 
 諦めてかえりかけると、石のオブジェに頬ずりをして遊んでいる少女がいました。
 「お顔、冷たくない?」
 と、尋ねると、
 「ううん、冷たくないよ」
 との返事。
 どれどれと、石の表面を触ってみると折からの小春日和の陽射しをため込んでむしろ人肌よりも暖かいくらいなのです。

     
                       これがオブジェの先端
 
 子供というのは大人の先入観をかいくぐって自分の遊びを考え出すものだなぁと感心しました。
 「ほら、上を見てごらん」
 と指さすと、
 「わあ、高いっ」
 と感嘆の声。
 「これってね、どっかのひとが作った石なんだよ」
 というと
 「ふ~ん」
 という返事。
 石を作るなんて、私自身の言い方があまりうまくないなぁと少し反省。

 幼児誘拐と間違えられないうちに「バイバイ」と別れをいうと、小さな手を振ってくれました。
 紅葉はいまいちだったが、可愛い子に出会えたからよしとしようと自分を慰めました。

     
                       同じ木の今年二月の満開時
 
 うちへ帰って植木に水をやっていたら、紅梅の鉢の枝先になにやら・・・・。
 よく見ると季節外れの紅梅が恥ずかしそうに一輪。
 さすがに季節にはずれているだけに、花の形も色合いもぱっとしません。
 くすんだ色の花がしょぼしょぼとしているのです。
 「来年は、ちゃんとみんなと一緒に咲いておいで」といい聞かせました。
 

コメント (2)
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