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【日記らしい日記】台風一過の獅子奮迅

2010-09-08 18:19:20 | よしなしごと
 午前中は台風の影響で篠突く雨の荒れ模様。
 しかし驚いた。
 福井から岐阜へ台風がやってくるなんて・・・。
 たいてい台風というものは、三重県や愛知県から来るものと思っていた。
 おかげで、今を去ること八十数年前、柳行李一つを担いで、福井から県境の油坂峠を越えて、岐阜へ丁稚奉公にやってきたという亡父のことを思い出した。
 台風から亡父を思い出すなんて、なんという連想力であろうか。

        

 午後、小康状態になったのをみて、怒濤の出撃を開始した。
 まずは銀行、金がないのは命がないより厳しい。
 ATMで、前のおばさんがこともあろうにカードをディスプレイの横に置いたまま立ち去ろうとするので、呼び止めて手渡した。
 なんでもないような顔をして立ち去ったところをみると、あのおばさん、そうしたカードの重要性が余りよく分かっていないようだ。私も含めてだが、年配者がIT社会へ適応して行くにはなかなか大変なようだ。

 市役所の支所へ行く。ゆえあって戸籍謄本を取りに行ったのだ。
 窓口のめがねのお兄さんは、実に懇切丁寧に説明してくれる。おそらくこちらが老人とみての親切なのだが、あまり親切にされすぎると、「そこまでいわれんでも分かるわい」と変な反骨が持ち上がってくるので、年寄りというものは困ったものである。
 もちろんそんなことはおくびにも出さず、礼をいって辞した。

     

 続いて図書館。返済日が今日である。
 まだまだ読まなければならないものが自宅にあるので、今回は三冊のみを借りた。自動借り入れ機にカードを差し込んだら、ブザーが鳴って期限切れだとのメモが出た。
 カウンターへ行ってその旨をいったら、ハイとばかりにものの三秒もかからずに更新してくれた。別に身分を確認するでもなく、カードのそのままだからいったい何のための更新なのかよく分からない。
 ごちゃごちゃ尋ねている暇はない。次がある。

 次は、県民ふれあい会館の中にあるサラマンカメイトの事務局に行く。
 こちらの方は、先般更新したカードの手数料、2,000円がもらいすぎだったので返すというのだ。余分にとられたのだが、とられたというより返してくれるというのが嬉しいのだから変な話だ。もともとは自分の金なのに・・・。
 ここまではすべてカードがらみの話だから、世の中そのように出来上がっているのだということを実感する。
 せっかく行ったついでに、11月のコンサート二つの前売りを買う。
 ひとつはオケ。もう一つはソロ。

        
 
 次いで、妹のうちへ。
 こちらの用件は、昨年他界した母の一周忌も済ませたので、納骨をしようという相談である。
 お寺にいくら払うのかの基準が分からない。妹がネットで調べたら、千差万別でかえって混乱してしまったという。
 お寺ごとに価格表を明示するなんてことは、こと信仰心に関するだけに出来ないのだろうなと思う。

 最後の用件はかかりつけのクリニックである。
 暑さによる脳味噌の蒸発以外取り立てて悪いところはないのだが、暑さの中で睡眠を確保するために多少眠剤を多めに消費しすぎたようだ。少し抑制した方が良さそうだ。だが、途中覚醒で朝まで悶々はつらい

     

 数えてみていただけばおわかりのように、午後のみで六つの用件を消化したことになる。われながらよくコマネズミのように動いたものだ。
 夕方になって雲の切れ間から青い空が見えるようになった。

 そういえば今日は、雨のおかげで水撒きをパスしたので、小動物たちに会うことはなかった。寂しがってはいないだろうか。
 私は寂しい。
 






コメント (3)
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