六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

半世紀前からの友人たちと美術館 付:訃報

2010-09-16 01:58:50 | よしなしごと
 やっと秋の気配が見え始めた頃、高校時代の同窓生7人(同学年5人、一学年下2人、うち途中退席1人)が長良河畔の宿に集まり、年二回の定例の勉強会&懇親会を行いました(一泊)。
  女性がいないのは残念ですが、当時の商業高校の男子8割という比率のなかではやむを得ないでしょう

     
           初秋の金華山、頂上で光るのは岐阜城

 今回の会はテーマを決めず、各自持ちよりといった感でしたが、折からの民主党党首選と重なり、TVでその実況を見ながら、その前後のいきさつをも踏まえたタイムリーな話し合いになりました。
 話の途中で、「お前のその論議の仕方は無責任だ」と気色ばむ場面もありましたが、まあ、それもご愛敬のうち、変に統一した結論など出さないまま、相互の考え方を了承し合うというのがこの会、今回もけっこう勉強させてもらいました。

 夜の懇親は例によって例によるのですが、元気な老人は、朝の三時に起き出して話を始める始末で、私のように「健全な」老人はただただ圧倒されるばかりです。

     
       岐阜のシンボル・金華山を借景とした三甲美術館の庭園

 翌日の午前は、幹事のU君の提案で、岐阜北部にある「沙羅双樹の館 三甲美術館」で折から開かれている「エコール・ド・パリ展」を観に行くことになりました。
 私自身、岐阜に住みながら、そのテリトリーが南部と言うこともあって、この美術館は名前を聞いたことがあったぐらいで訪問ははじめてです。

 プラスティック屋さんの企業メセナのような美術館ですが、収蔵品が思ったより豊富で、テーマの展示も少数とはいえ自館の収蔵品でまかなわれていました。彫刻など立体作品の収蔵も多く、当初の予想を裏切って豊かな時間を過ごすことができました。

 写真で示すようにロケーションや庭園なども面白くて、前夜の懇親会や早朝3時からのダベリングで疲れ切っていないコンディションでもう一度訪れてもいいと思いました。
 入館料には、見終わったあと、沙羅双樹の庭を観ながらのドリンク代も含まれていて、リーゾナブルだと思いました。

     
            沙羅双樹の坪庭の傍らでお茶などする

 身近なところでもまだまだ知らないところがあり、足腰が元気なうちに観ておくべきだと改めて思った次第です。

<訃報>上記の集まりで、私の高校時代の一年生の担任であった人が亡くなったことを知りました。
 彼は私の大学進学を両親に説得してくれた恩人でした。
 と同時に、私に政治的、思想的影響を与えた人でもあります。
 もっとも、大学入学時からいくばくも経たず、私は彼の影響下から離れ別の道を歩むのですが、彼は生涯その道を歩んだようです。
 近年、お互いの立場の相違を認め合ったままでの交流があったのですが、それが自然の力で断たれることとなりました。
 彼のあだ名は「ロバさん」。由来は、顔の割に耳が大きかったことです。
 さようならロバさん! ご冥福を祈ります。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする