六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

目撃者の証言

2008-06-02 01:55:17 | よしなしごと
<その一>
 JRの車両はどんどん新しいものに代えられているが、普通列車に乗ると、ときどき古い車両にお目にかかる。
 つい先日も、普通列車に乗ったら、やや懐かしい向かい合わせの4人掛けが固定された車両だった。

 
 
 シートの色もいつものブルー系統のものとは違うので、なんだか懐かしい思いがして眺め回していたら、窓枠の下に七つのネジがあるのを見つけた。
 何だろうなとしばらく考えていたら、すぐ、ああ、あれかとわかった。
 何なのかは簡単すぎてクイズにもならないと思うが、思い出せば懐かしいものではある。

 
 
 遙かな昔、私もお世話になったことがある。
 今、復活してももう用はないのだが・・。

<その二>
 母の病室からは木曽川が見える。
 付き添いに疲れた折など、ふと目を上げると、眼下の緑や水に癒やされる思いがするのだが、肝心の母はもうそれを見ることができない。

 
 
 おそらく見ることのないままに逝くのだろう。
 「かあさん、木曽川だよ」とつぶやいてみる。

<その三>

 岐阜県美術館の庭で見かけた親子の様子。
 上の女の子はおしゃまで、もういろんなことを話せそうだ。
 下の男の子は、まだ片言がやっとだろう。
 それにこの母親の若いこと。私の孫ぐらいだ。


 
 でも、こんな風に仲むつまじいのはいいなぁ。
 なんだか得をしたような気分になった。



コメント
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