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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

おねえさんも舞うコンサート

2008-06-12 13:47:12 | 音楽を聴く
 最近聴いたり観たりした三つのコンサート

1)SCHAFFEN TORIO(ピアノトリオ)
 *メンバー 冨沢由美(ヴァイオリン)西山健一(チェロ)天野浩子(ピアノ)
 *曲目 モーツアルト「ピアノ三重奏曲 第2番ト長調 K.496」
    ドヴォルザーク 「ピアノ三重奏曲 第4番ホ短調 ドゥムキー」
     その間に、ショパン、アルベニス、サラサーテ、ファリャ、シューマンなどの小品

 

 シューマンが好きなので、その切々とした哀しみ、何かが哀しいのではなく、哀しみそのものがそこにあるという(存在論的?)哀しみが身に沁みた。

2)名古屋市消防音楽隊の野外コンサート

 
 
 これは聴くというより観るコンサート。まして妙齢の女性がコスチュームもりりしく舞い踊るとあれば、よだれの一筋や二筋は出ようというもの。
 作り物の笑顔は致し方ないが、若い肢体が躍動するのを観るのはやはり心躍る。

 
 
 途中で、「消防署員募集」の垂れ幕が出たりするのもご愛敬。
 こんな可愛いねえちゃんたちと毎日一緒だったら消防士になろうかとも考えたが、そうはイカのオツンツン、全く別のところで、火事の都度出動では身が持つまい。

 
 
 え? 曲目はなんだったかですって? そんなもん覚えてますかいな。

3)山本友重ヴァイオリン・リサイタル
    ピアノ 諸田由里子
 *曲目 モーツアルト「ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454」
     J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005 ]
     R・シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18」

 
 
 最後の、R・シュトラウスのものに迫力があった。
 前二つと百年以上の時差があり、ロマン派を経て、今まさに二十世紀に入ろうとする時代の変遷がその音楽自体にも、また演奏法にも如実に表れていた。
 二つの楽器がただ寄り添うのではなく、ある時には撥ね付けるようでもあり、それでいてある大きな調和のうちにあるといった感がするのである。
 これがまた、最初のモーツアルトのそれと大きく違う点だろうと思った。







コメント
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