<その一>
JRの車両はどんどん新しいものに代えられているが、普通列車に乗ると、ときどき古い車両にお目にかかる。
つい先日も、普通列車に乗ったら、やや懐かしい向かい合わせの4人掛けが固定された車両だった。
シートの色もいつものブルー系統のものとは違うので、なんだか懐かしい思いがして眺め回していたら、窓枠の下に七つのネジがあるのを見つけた。
何だろうなとしばらく考えていたら、すぐ、ああ、あれかとわかった。
何なのかは簡単すぎてクイズにもならないと思うが、思い出せば懐かしいものではある。
遙かな昔、私もお世話になったことがある。
今、復活してももう用はないのだが・・。
<その二>
母の病室からは木曽川が見える。
付き添いに疲れた折など、ふと目を上げると、眼下の緑や水に癒やされる思いがするのだが、肝心の母はもうそれを見ることができない。
おそらく見ることのないままに逝くのだろう。
「かあさん、木曽川だよ」とつぶやいてみる。
<その三>
岐阜県美術館の庭で見かけた親子の様子。
上の女の子はおしゃまで、もういろんなことを話せそうだ。
下の男の子は、まだ片言がやっとだろう。
それにこの母親の若いこと。私の孫ぐらいだ。
でも、こんな風に仲むつまじいのはいいなぁ。
なんだか得をしたような気分になった。
JRの車両はどんどん新しいものに代えられているが、普通列車に乗ると、ときどき古い車両にお目にかかる。
つい先日も、普通列車に乗ったら、やや懐かしい向かい合わせの4人掛けが固定された車両だった。
シートの色もいつものブルー系統のものとは違うので、なんだか懐かしい思いがして眺め回していたら、窓枠の下に七つのネジがあるのを見つけた。
何だろうなとしばらく考えていたら、すぐ、ああ、あれかとわかった。
何なのかは簡単すぎてクイズにもならないと思うが、思い出せば懐かしいものではある。
遙かな昔、私もお世話になったことがある。
今、復活してももう用はないのだが・・。
<その二>
母の病室からは木曽川が見える。
付き添いに疲れた折など、ふと目を上げると、眼下の緑や水に癒やされる思いがするのだが、肝心の母はもうそれを見ることができない。
おそらく見ることのないままに逝くのだろう。
「かあさん、木曽川だよ」とつぶやいてみる。
<その三>
岐阜県美術館の庭で見かけた親子の様子。
上の女の子はおしゃまで、もういろんなことを話せそうだ。
下の男の子は、まだ片言がやっとだろう。
それにこの母親の若いこと。私の孫ぐらいだ。
でも、こんな風に仲むつまじいのはいいなぁ。
なんだか得をしたような気分になった。