六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

駅・懐かしの想い出

2007-07-05 18:16:56 | フォトエッセイ
 
            JR岐阜駅南口

 路面電車も含めて鉄道か好きだ。列車も好きだが、それに関連する駅なども好きだ。
 しかし、なぜか新幹線にはさほど興味がない。そのメカニ ズムがブラックボックス化されていて、ある種の温もりのようなものが感じられないからだろうか。
 「走る」が抽象化されすぎて、無機的になってしまったという感じなのだ。

 
           プラットホーム・昼
 
 鉄道関連が好きだと言っても、マニアックにいろいろ調べたりはしない。生来の怠け者だからだ。でも、好きなものは好きだから、ああ、面白いなとか美しいなと思ったときには写真に撮ることにしている。
 今回はその内で、駅に関するもの、とりわけ私がよく利用するJR岐阜駅に関するものを掲載する。

 
          プラットホーム・夜

 少年時代の後半から、青年時代にかけて、この駅の近くで育った。当時は、まだ蒸気機関車から、電気機関車への転換期であり、駅の風情も違っていた。

 
            コンコース
 
 東海道線の岐阜付近の電化は1955年頃で(全線電化は翌56年)あったが、岐阜始発の高山線は蒸気機関車のままであり(現在はディーゼル)、その混在はしばらく続いた。

 
             待合室

 
 列車の音は、夜になるとより鮮明になる。夜汽車もそうだが、駅周辺でおこなわれる貨車の入れ替え作業が忘れられない。要するに、行き先に応じて接続する貨車の順番を入れ替えるのだが、それは蒸気機関車の繰り返し繰り返しの往復によっておこなわれた。

 
            高山線のホーム

 ダダダダダーッと勢いを付けて進む機関車、途中で急停車し、押していた貨車のみを切り離す。離された貨車は吸い寄せられるように編成されつつある連結の所定の箇所に到達する。

 
         特急・ワイドビュー飛騨号の車窓
 
 ガシャガシャガシャーン、これが連結終了の音だ。
 これが夜のしじまを破って何度も繰り返される。

 
          雨の夜の岐阜駅(南口から)

 こうした列車の音は、電化に伴い過去のものになってしまったが、受験勉強の日々や、今でいうヒッキーになりかかっていた頃の思い出と共に、しばしば鮮明に甦ってくる。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする