「読売日響」というオーケストラがあります。
年に一度くらい名古屋にやってくるのでしょうか。
ずいぶん前に一度聴いた記憶があるのですが、指揮者が誰で、どんな演奏品目だったのか記憶にありません。
昨19日、その「名曲シリーズ名古屋公演」を聴きました。
結論を言いますと、「読売日響」ってとてもいいオケですね。
ラフマニノフ
曲目はラフマニノフの『ピアノ協奏曲・第2番』と、ストラヴィンスキーのバレエ音楽『春の祭典』。
ともに、歯切れのいい曲ですが、それを豪快に聴かせてくれました。
パオロ・カリニーニャ
特に、指揮者のパオロ・カリニーニャ、本来、指揮をする筈だったラファエル・フリューベッグ・デ・ブルゴスの体調不良で、急遽のピンチヒッターだったにも関わらず、それを感じさせない堂々とした明快な指揮ぶりで、演奏者たちもさぞかし弾きやすかったのではと思わせるものがありました。
むろん、私達聴衆にも、その歯切れのよい端正な演奏がよく伝わってきたと思います。
辻井伸行
ラフマニノフのソリストは、全盲のピアニストとしてドキュメンタリーでも話題になった辻井伸行君。オケがよく鳴る曲なので、それとの格闘のような協奏曲ですが、よく弾ききったと思います。
ただ、私の席がS席ではなかったせいか、特に第一楽章では、オケとの絡みの部分で、幾分ピアノが聴き取りにくいように思いました。
しかし、まだ18、9歳という若さ、経験を積むことによりまだまだ伸びる才能だろうと思います。
ストラヴィンスキー
後半のストラヴィンスキーは、ディスクなどでは何度も聴いているのですが、生の演奏は初めてです。この曲、ビジュアル的にも充分楽しめますね。
とくに、打楽器と管楽器が大活躍する曲ですから、音の鳴る瞬間の緊張感などが視覚からもリアルに伝わってきます。
その点では、前の方のS席よりも、私のようなA席の方が、オケの後方が見渡せて楽しめたのではないでしょうか。
『ベルリンフィルと子どもたち』から
この『春の祭典』、なんでもない市井の子どもたちが踊り、サイモン・ラトル指揮の、ベルリンフィルと協演するというドキュメンタリー映画、『ベルリンフィルと子どもたち』(2004年・日本公開は05年)にも出てくるのですが、あの映画では、クライマックスシーンの協演部分が期待より短く、ちょっと欲求不満が残ったものでした。
その分を取り返すほど、今回は堪能できました。
最初の方に書いたのですが、オケを聞きわけるほどのいい耳を持ってはいませんが、この「読売日響」は私の期待値を越えていました。
今回のプログラムは、どちらかというと歯切れのいい豪快な曲で構成されていましたが、このオケで、一度、叙情的は曲目を聴いてみたいと思いました。
年に一度くらい名古屋にやってくるのでしょうか。
ずいぶん前に一度聴いた記憶があるのですが、指揮者が誰で、どんな演奏品目だったのか記憶にありません。
昨19日、その「名曲シリーズ名古屋公演」を聴きました。
結論を言いますと、「読売日響」ってとてもいいオケですね。
ラフマニノフ
曲目はラフマニノフの『ピアノ協奏曲・第2番』と、ストラヴィンスキーのバレエ音楽『春の祭典』。
ともに、歯切れのいい曲ですが、それを豪快に聴かせてくれました。
パオロ・カリニーニャ
特に、指揮者のパオロ・カリニーニャ、本来、指揮をする筈だったラファエル・フリューベッグ・デ・ブルゴスの体調不良で、急遽のピンチヒッターだったにも関わらず、それを感じさせない堂々とした明快な指揮ぶりで、演奏者たちもさぞかし弾きやすかったのではと思わせるものがありました。
むろん、私達聴衆にも、その歯切れのよい端正な演奏がよく伝わってきたと思います。
辻井伸行
ラフマニノフのソリストは、全盲のピアニストとしてドキュメンタリーでも話題になった辻井伸行君。オケがよく鳴る曲なので、それとの格闘のような協奏曲ですが、よく弾ききったと思います。
ただ、私の席がS席ではなかったせいか、特に第一楽章では、オケとの絡みの部分で、幾分ピアノが聴き取りにくいように思いました。
しかし、まだ18、9歳という若さ、経験を積むことによりまだまだ伸びる才能だろうと思います。
ストラヴィンスキー
後半のストラヴィンスキーは、ディスクなどでは何度も聴いているのですが、生の演奏は初めてです。この曲、ビジュアル的にも充分楽しめますね。
とくに、打楽器と管楽器が大活躍する曲ですから、音の鳴る瞬間の緊張感などが視覚からもリアルに伝わってきます。
その点では、前の方のS席よりも、私のようなA席の方が、オケの後方が見渡せて楽しめたのではないでしょうか。
『ベルリンフィルと子どもたち』から
この『春の祭典』、なんでもない市井の子どもたちが踊り、サイモン・ラトル指揮の、ベルリンフィルと協演するというドキュメンタリー映画、『ベルリンフィルと子どもたち』(2004年・日本公開は05年)にも出てくるのですが、あの映画では、クライマックスシーンの協演部分が期待より短く、ちょっと欲求不満が残ったものでした。
その分を取り返すほど、今回は堪能できました。
最初の方に書いたのですが、オケを聞きわけるほどのいい耳を持ってはいませんが、この「読売日響」は私の期待値を越えていました。
今回のプログラムは、どちらかというと歯切れのいい豪快な曲で構成されていましたが、このオケで、一度、叙情的は曲目を聴いてみたいと思いました。